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東奔西走キャッシュレス 第49回 楽天ペイ、「だれでも最大1.5%還元」の勝算

マイナビニュース / 2024年4月18日 23時40分

今まで、「特定のチャージ方法のみ」だったチャージ方法が、セブン銀行やローソン銀行の現金チャージなどに対象を拡大しましたが、他社クレジットカードに対しては「オープン」にしていません。現金や銀行口座チャージによる還元によって、いかに新たな利用を獲得できるかがポイントになるでしょう。

この“間口を広げる”という狙いから、新規ユーザーの拡大をさらに強化します。「楽天ペイ」アプリからのポイントカード提示の初めての利用者には、もれなく10倍のポイントを還元。既存の利用者には抽選で10倍ポイント還元を行います。アプリ経由のポイントカード向けの特典では「史上最大級」だと言います。この施策は4月18日からの提供です。

2024年夏には、楽天ペイにチャージしてのコード決済を初めて行った人、もれなく全員に最大20%を還元するキャンペーンも実施。また楽天モバイル契約者は楽天市場での買い物で5倍のポイント還元になりますが、新規契約から3カ月間、楽天ペイのコード決済においてチャージ払いの1.5%還元にさらに3.5%を上乗せし(月間2,000ポイントまで)、計5%を還元する施策も2024年夏に行います。楽天市場のオンライン決済だけでなく、リアル店舗での決済にも還元率を高めることで、利用の促進を図ります。

さらに今後、アプリ統合の第2弾として楽天カードとの連携を進めて、分割払いやリボ払い/キャッシングなど、楽天カードの主要機能を「楽天ペイ」アプリから操作できるようにする計画です。

これによって「楽天ペイ」アプリを楽天グループの決済サービスを統合したアプリとします。楽天ペイは、楽天経済圏の主力決済として位置づけられますが、アプリが分散していた点、金融サービスとの連携が遅れている点が弱点になっていたとも言えるでしょう。これに対して、まずはアプリを統合することで利用を一本化するわけです。

今後は、楽天銀行や楽天証券といった金融サービスとの連携をいかに深められるかがポイントになるでしょう。PayPayはすでにスーパーアプリとして決済/金融サービスの統合を進めていますが、楽天グループはさらにサービスが広く深いため、今回の決済サービスにおいてのような「完全統合」は難しいでしょう。

楽天グループとして、楽天ペイを「決済アプリ」にとどめるのか、「金融スーパーアプリ」まで育てるのか。今回、そこまでの回答は得られていませんが、今後の同社の戦略に注目です。

小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら
(小山安博)



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