1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

SUBARUがAMDとの協業を深化、AMDがVersal AI Edge Gen2ベースのカスタムSoCを提供へ

マイナビニュース / 2024年4月22日 17時4分

このための技術の1つがAIである。現在同社が開発しているASURA Net一対のステレオカメラから得た画像を20以上のNNで共有し、各々が異なる目的で画像を分析、その結果を車体制御に反映するという仕組みである(Photo07)。

最終的にこれはすべて車側に搭載される前提なので、当然処理性能の制約がある。このため個々のNetworkの規模はそれほど大きくないらしいが、うまく役割を分担させて協調動作させることで、必要な判断が行えるようにしているという事だそうだ。

このAIを利用しての分析は、ステレオカメラと非常に相性が良いそうだ(Photo08)。例えば路上に歩行者が倒れている(Photo09)という状況で、AIだけだとそれが道全体の盛り上がりなのか、なにか異物があるのか判断できないが、ステレオカメラを併用する事で異物の大きさが判断できるので、そこで道全体の盛り上がりではないと判断できるのだという。

また自動運転は現状だと自動車専用道に限られるという(Photo10)。

理由はセンターラインなどを利用してルートの確定を行っているからで、一般道の様にセンターラインが消えてたり、そもそも無かったりといったところでは、そもそもセンターラインとかサイドラインとかが利用できない。ただ人間はそういう道でも問題なく運転ができる訳で、これと同等の事を出来るようにするためにはまだ研究が必要とされる。実際一般道では、様々なシチュエーションが存在しており、これをどうやって認識するか? という問題が出てくる。これに対するSUBARU Labの解は、実際にエンジニアがそうした状況の悪い道路に自分で車を運転してデータを取りに行き、そこで得たAIの推定データに対して正解を教え込むことでモデルを修正する、という教師付き学習を行っているのだそうだ。その結果として、例えば雪道での自動走行を行うといった事も可能になっている(Photo12)。これはレーダーやLiDAR、地図情報などを一切使わずに、AIステレオカメラのみで実現しているとする。

さてここからが今回の発表のメインである。AMDのVersal AI Edge Gen2の詳細は以前こちらで説明した通りであるが、これをアイサイトの様なステレオカメラベースに利用する場合の一般的なイメージがこちら(Photo13)になる。

これに対してSUBARUでは、このVersal AI Edge Gen2をベースとしたカスタマイズ製品を利用する事が今回発表された(Photo14)。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください