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サントリーの「-196」って、どうやって作るの? 研究施設にて開発の裏側ものぞいてきた

マイナビニュース / 2024年4月24日 18時3分

画像提供:マイナビニュース

サントリーは23日、チューハイ・カクテルの定番シリーズ「-196(イチキューロク)」のメディア説明会を商品開発センター(神奈川県川崎市)にて開催。「-196」の中味開発について紹介したのち、研究所内を案内した。

○■国内RTD市場に注力のワケ

サントリー商品開発センターは2004年に開設した。首都圏に近いという利点を活かし、消費者動向を新商品の開発に反映させている。このほかサントリーでは、ワールドリサーチセンターを京都府精華町に2015年に開設。そちらでは大学の研究所、国の研究機関の集まる地域で情報を得ながら基礎研究を続けているという。

メディア説明会の冒頭、サントリー スピリッツ本部副本部長の塚原大輔氏が登壇。同社のRTD(=Ready to Drink、開けてすぐ飲めるお酒)について「当社ではチューハイ、ハイボール+ジンソーダ、ノンアルコールといったポートフォリオで展開しています。RTDは自由度高く商品開発ができるカテゴリです」と紹介する。

酒類市場におけるRTDの役割は幅広い。アルコール全般・飲料全般のベネフィットを取り込みつつ、健康意識や家ナカ需要の高まりなどの社会トレンドをとらえ、若者の甘舌化などの嗜好の変化にも即座に対応。ターゲット層も若者から、30~40代、中高年と広範囲で獲得できる、と塚原氏。サントリーでは、グローバルのRTD市場は2030年には(2020年比で)約2倍にまで成長すると見ており、同社としては、2030年に30億ドルの売上を目指していく。

いま同社が国内RTD市場で注目するポイントは「食中酒飲用の拡大」「ノンアルコール拡大」「若年層接点の強み」。特に直近では、甘くない無糖商品を拡充することで売上を大きく伸ばすことに成功した。塚原氏は「成長領域の強化によって、今後も需要拡大を図っていきます」と意欲をみせる。

具体的には「-196無糖〈ダブルレモン〉」「こだわり酒場のレモンサワー」「こだわり酒場のタコハイ」「サントリージン 翠 SUI」といった看板商品で食中酒需要を活性化。「ほろよい〈白いサワー〉」「ジャスミン焼酎 茉莉花」「友達がやってるバー〈ジントニック〉」などの新提案で若年層の消費を拡大し、「のんある酒場 レモンサワー」「のんある酒場 ハイボール」「ノンアルコールチューハイ のんある気分」などのラインナップでノンアルカテゴリも成長させていく。

○■リブーストをかける「-196」

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