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「私の戦い方」豊島将之九段は、藤井一強時代に何を思うのか?

マイナビニュース / 2024年5月7日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

明日に行われる第82期名人戦七番勝負(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)第3局において、藤井聡太名人との対局を控えている豊島将之九段。藤井一強時代と呼ばれる現状をどう研究し、どう戦っていこうとしているのか。

本稿では、2024年5月2日に発売される、『将棋世界2024年6月号』(発行=日本将棋連盟、販売=マイナビ出版)掲載の「私の戦い方」連載4回目より、豊島九段のコメントを一部抜粋してお送りいたします。

(以下抜粋)
○実力があっても結果を出すのは難しい

―この度はA級順位戦を勝ち抜いて名人挑戦を決められました。おめでとうございます。

「ありがとうございます」

―このコーナーで皆様に共通して聞いている質問がありまして、それを最初に伺いたいと思います。現在、将棋界において、藤井聡太竜王・名人が八冠を独占しておられるという状況になっていますが、どのようにご覧になっていますか。

「自分も結構、重要なところで負けてしまっているので、悔しさはあります。例えば最近であれば王座戦がそうでした。実力差があったとしても、それを結果に反映させていくというのはすごく難しいことだと思うので、非常に充実されていると思います。  

将棋自体がかなり難しいものなので、実力に差があっても、必ずしも強いほうが絶対に勝っていけるというものでもないですし、そういった中で全冠制覇されているというのは、すごく大変なことです」 
○王将戦、棋王戦の感想は?

―今年に入ってからのタイトル戦について伺います。まず王将戦についてです。全局振り飛車となりましたが、このシリーズをどうご覧になりましたでしょうか。

「徐々に藤井さんの側が有利になって、そのまま押しきるような将棋が多かったですね。ペースをつかんで、ちょっとずつよくしていくっていう展開だと、ほとんど逆転負けがない方なので。菅井さんは振り飛車特有の将棋で、逆転勝ちが多いタイプなんですけど、そういう菅井さんのパターンが出なかったという感じなのかなと思いました。  

第1局は互角に近い局面で、藤井さんがどんどん時間を使っていた展開だったので、そこで何かもう1手2手、互角を保つような手を指せていたら、また違った展開になったのかもしれません」

―棋王戦についてはいかがでしょうか。

「伊藤さんがすごく研究が深い方ということで、序盤で藤井さんの側が変化をして角換わりを避けたりという将棋もあったりとか、ちょっといままでの藤井さんのタイトル戦とは違った形になったのかなと思います」

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