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「日本もITが国益に結びつくということに30年遅れて気が付いた」 - IIJ決算説明会で鈴木幸一会長がコメント

マイナビニュース / 2024年5月10日 18時7分

画像提供:マイナビニュース

インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月10日、2023年度第4四半期/通期の決算と2024年度から3カ年の中期事業計画を発表し、これらについての説明会を開催した。説明会では、代表取締役 社長執行役員 Co-CEO&COOの勝栄二郎氏が概要について、取締役 専務執行役員 CFOの渡井昭久氏が詳細の説明を行った。

○通期業績は売上9.2%増、営業利益6.6%増

2023年度通期の業績は、売上が前期比9.2%増の2760.8億円。営業利益は同じく6.6%増の290.3億円。当期利益は5.2%増の198.3億円となっている。

領域別の実績を見ると、モバイルを除くネットワークサービス領域の売上が85.6億円増、モバイル領域の売上が38.6億円増で、営業利益も53.5億円増と全体に大きく寄与。システムインテグレーション領域も売上が108.8億円増と成長しているが、前年度に比べて伸び率の鈍化がみられ、営業利益も小幅な伸びにとどまった。その要因については、案件は活発であるものの、来期以降に売上計上となる大型案件が増えていることの影響があると説明。質疑応答で今後の事業環境の見通しを問われた際にも、大型案件が増えているという状況はIIJにとってはプラスになるという認識を示した。

ネットワークサービス領域の詳細では、法人向けインターネット接続サービス/個人向けインターネット接続サービス/アウトソーシングサービス/WANサービスのいずれも成長を継続。システムインテグレーション領域で案件を獲得するとそれがネットワークサービス領域の売上にもつながっているという。

○モバイル/IoT事業では、法人モバイルの好調に加えて個人向けも伸長

モバイル/IoTの事業状況については、法人モバイルが期を通じて強い成長を続けた。また個人向けサービスのIIJmioも第4四半期に3.6万回線の増加と好調で、ギガプランの回線数は100万回線を突破。決算詳細の説明を担当した渡井専務は「モバイル全体として非常にいい事業状況」という認識を示した。

質疑応答でその理由を問われた際には、勝社長は従来から継続しているキャンペーン施策に加え、2024年2月に提供を開始した「ギガプラン」の大容量プランが「思ったよりも好評」であること、自社ブランドおよびMVNEで提供している訪日外国人向けのプリペイドSIMの利用増を要因として挙げた。楽天モバイルがこの春各種キャンペーンを積極的に展開したことについては、大きな影響はなかったという。

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