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創業90周年のニッカウヰスキー、プレミアムウイスキーでグローバルトップ10を目指す

マイナビニュース / 2024年6月6日 15時36分

そこで「ニッカウヰスキーの志(こころざし)」として、「プレミアムウイスキーカテゴリーでグローバルトップ10を目指す」という目標を掲げ、ビジネスの確立を狙っていくという。現状では40~50位相当であり、「非常に高い目標であることを理解したうえで」と前置きしつつ、「ニッカウヰスキーの目指すべきゴール」として設定。プレミアムセグメントではエイジングも重要となるが、現時点では原酒が不足しているため、短期的な目標ではなく、あくまでも中・長期的な目標で「これを目指して攻めていこうという意思表明」だと語った。

なお、ウイスキーにおけるプレミアムカテゴリーは、一瓶(700ml)あたり2,000円以上の商品が該当し、さらに5,000円を超える商品は「プレステージ」と呼ばれる。このプレステージも含めた「プレミアム」カテゴリーでしっかりと戦っていくために、ニッカウヰスキーでは生産数量の拡大を目指すため設備投資を増強。2019~2021年には、約65億円をかけて貯蔵庫の新設や蒸溜設備を増強したが、さらに約60億円をかけて樽貯蔵庫の新設などが実施される。「当然これでも足りない」という松山氏は、2025年以降も継続して設備投資を行い、グローバルのトップ10を目指せる環境を整えていくとの展望を明かした。
○●新コミュニケーション・コンセプト「生きるを愉しむウイスキー」

続いて、ニッカウヰスキー 代表取締役社長の爲定一智氏が登壇。日本のウイスキーの父と呼ばれる、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏の足跡を追いながら、「ひとりでも多くの人に、本物のウイスキーを飲んでもらいたい」という竹鶴氏の想いを受け継ぎ、90年にわたって挑戦を続けてきたと振り返る。

爲定氏は、ニッカウヰスキーならではの強みとして、竹鶴氏から受け継いだ「パイオニア精神」に加えて、「蒸溜所のテロワール」を挙げる。「ウイスキーは長い年月をかけてできるものなので、周囲の自然環境の影響を大きく受ける」ことから、ニッカウヰスキーでは、北海道の余市や宮城峡、さらにはスコットランドのベン・ネヴィスにおいてウイスキーの製造を行っているが、それぞれ地形や気候が異なっていることが、原酒ごとの豊かな個性を生み出しているという。

さらに「卓越した技術」として、個性の異なる原酒を調和させるブレンドの技術、樽を丹念に仕上げる技術などを挙げる爲定氏だが、「ウイスキーづくりに必要な技術は、経験により蓄積されるものが多く、一朝一夕で身につくものではありません」とし、「創業者からこれらの技と志を受け継ぎ、品質にこだわったウイスキーづくりを繋いできたからこそ、今のニッカウヰスキーがある」との見解を示した。

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