創業90周年のニッカウヰスキー、プレミアムウイスキーでグローバルトップ10を目指す
マイナビニュース / 2024年6月6日 15時36分
これらのコンセプトバーでは、ニッカウヰスキーの新たな価値を体感できる様々なドリンクを提供。ニッカウヰスキーの欧州アンバサダーであるスタニスラヴ氏が考案したオリジナルカクテルも提供される。オリジナルカクテルは「ニッカ セッション」をベースにしたもので、ウイスキーの新たな魅力を感じることができるユニークなカクテルに仕上がっているという。
また、これまでから世界的なバーイベントの公式スポンサーを務めてきたニッカウヰスキーだが、引き続きスポンサーシップにも注力。「グローバル規模のイベントにスポンサーとして参加することで、イベントに参加している世界のトップバーテンダーやお客様に、ニッカブランドの魅力を知っていただく機会を作っていく」とした。
「創業者・竹鶴政孝から受け継いた、品質にこだわったウイスキーづくりを土台として、継続的に設備投資をしていくことで、製造能力を増やし、ユニークな商品の開発や多彩な愉しみ方の提案をしていくことによって、『生きるを愉しむウイスキー』を皆さまに届けていきたい」という爲定氏。将来的にはプレミアム以上のレンジで、グローバルトップ10入りすることを志とする上で、「志なので期限は設けていませんが、今のお客様が欲しいという商品が手に入らないという状況はできるだけ早く解消していきたい」とし、「原酒製造能力の増強と原酒バランスの最適化、これを並行して進めていきたい」との展望を明かした。
○●9つの年代、150種類以上の原酒をブレンド
続いて、ニッカウヰスキー チーフブレンダーの尾崎裕美氏が、創業90周年を記念して発売される「ザ・ニッカ ナイン ディケイズ」の詳細を紹介するのに先立ち、あらためてニッカウヰスキーの歴史を振り返る。
ニッカウヰスキーの歴史は、創業者・竹鶴政孝氏の理想とするウイスキーづくりに即したもので、まずは「スコットランドと似た、冷涼で湿潤な環境でウイスキーを作りたい」という想いから、1934年に北海道の余市に蒸溜所を設立。そして、「タイプの異なる複数のモルトウイスキーを作りたい」という想いから、1969年に宮城峡蒸溜所が設立された。宮城峡は余市と同じく非常に冷涼で湿潤な環境だが、余市が海沿いであるのに対して、宮城峡は森に囲まれた山の中。環境がまったく異なっているため、製造される原酒も異なったタイプになるという。そして、「おいしいブレンデッドウイスキーを作るために、カフェ式蒸溜機で作ったグレーンウイスキーを作りたい」という想いから、西宮工場にカフェ式連続式蒸溜機を導入し、1964年に本格稼働。この蒸留機は1999年に宮城峡蒸溜所に移設されている。
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