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大河原克行のNewsInsight 第298回 白物家電は「建て直し必須」…パナソニックの危機感、市場激変で構造改革まったなし

マイナビニュース / 2024年6月14日 11時33分

「D2Cのビジネスモデルを実施する上で、リアルの接点は、他社に対する大きなアドバンテージになる。デジタルとリアルの接点を活用することにより、より高収益な事業構造へとビジネスモデルを転換していく」と述べた。

また、「CX(顧客接点強化)でターゲットとしているのはZ世代と、元気なシニア層となる。Z世代にはD2Cを通じて、適切な価格で、パナソニックの素晴らしい商品を届ける。ここでは購入後に得られる収益も期待している。元気なシニア層には、パナソニックにとってのロイヤルカスタマーであり、ダイレクトに結びつくことが大切になる。付随サービスにも加入してもらい、QOLを高めてもらう関係を構築したい。ただし、顧客接点強化では朝令暮改で意思決定をしていきたい」と述べた。

2つめの「海外市場における販売成長」では、「いまのパナソニックには、中国や韓国のプレーヤーと伍して戦えるレベルにない。アジアにおいては、商品ラインアップ、価格競争力ともに劣後している。この状況をスピーディーに打破するため、中国・北東アジア社の商品やリソースを動員し、日中亜共同の多国籍軍によって、商品のラインアップと価格競争力の建て直しを図る。次期中期計画の終了時点では、売上高で1.5倍、直材費では25%の削減を目指す」とした。

白物家電事業は、厳しい事業環境にあるが、中期計画の最終年度となる2024年度に、どれだけ体質を改善できるかが、2025年度以降の次期中期計画の発射台とゴールの位置を左右することになりそうだ。
(大河原克行)



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