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アドビ、「PDFの日」イベントでAcrobatのAIアシスタント日本語版の開発表明

マイナビニュース / 2024年6月17日 22時14分

こういった紙の書類・資料が残り続けているのはなぜなのでしょうか。デジタル化を進めたくないという人にその理由を尋ねたところ、もっとも多かったのは「手書き・神の処理に慣れているから」という回答だったそうです。それに続くのが、「デジタル処理に不慣れだから」「業務が増えてしまう」といった理由で、「会社がデジタル化を認めていない」「業務上や法律・制度上デジタル化が不可能なため」という理由はそれほどおおくありませんでした。

つまり、デジタル化が進まないのは組織や制度の問題ではなく、個々のマインドではないかということがうかがえます。竹嶋氏はこのデータを見て、「我々の努力も必要なところですが、デジタル化のメリットを伝えられていないのではないか。それを伝えられれば変わってくるのではないか」といい、この後に紹介される「Adobe Acrobat」のAI assistantなどがデジタル化のメリットを感じてもらえる機能なのではないかと話していました。

そんなデジタル化への姿勢が従業員に与える影響・印象はというのが次の設問です。承認や帳票処理などにおいてデジタル化への対応が遅い会社をどう思うかという質問に対して、全体では58.2%が、そういう会社では「働きたくない」と答えているそうです。20代の若手に限るとその傾向はより顕著で、64%が「働きたくない」と回答しているとのこと。人手不足で採用が難しくなっている現状、デジタル化への取り組みは採用にも影響してくるわけです。

最後に、業務で非効率/無駄だと感じる業務慣習はどんなものかを聞いています。もっとも多い「書類への押印、捺印」や3位の「紙資料の印刷・配布」はさもあろうという感じですが、「メール送信時の定型文」が2位に挙がっているのは興味深いところです。先ほど触れた「パスワード付き添付ファイルの送受信(パスワードを別途送付)」も3割強が挙げています。

こういった調査結果で見えてきた無駄な業務に対して、竹嶋氏は「手前みそではありますが」と言いつつ、「Adobe Acrobat」がその改善に寄与できるといいます。紙資料のかわりにPDFで配布・共有を行なえば、Document Cloud経由での共有/共同編集、Adobe Scanによる電子化、Acrobat Signによる電子承認などを利用すれば、ここまでに挙げられたような非効率/無駄な業務が不要になるというわけです。

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