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アドビ、「PDFの日」イベントでAcrobatのAIアシスタント日本語版の開発表明

マイナビニュース / 2024年6月17日 22時14分

そこからアドビが今回提唱するのが、「みんなでSTOP 一応やってる仕事 ~5つのSTOP宣言~」。非効率/無駄な仕事の中でもよくある5つのパターンを挙げ、それを“やめよう”と提言しています。具体的には、「請求書や領収書の原本の二重郵送」「会議資料のプリントアウト」「印刷して捺印してまたスキャン」「押印と電子署名の二重手続」「メール添付ファイルのパスワード後送」の5点。前ページのスライドにもあるようにこの5つにはデジタルによる代替手段が用意されていますから、それを利用して非効率/無駄な仕事をやめよう、ということです。竹嶋氏は「誰かに対して『やりなさい』と言っているつもりはなくて、ひとりひとりの心がけや管理職の方の考え一つで変えていけるものばかりだと思っています」といい、「この提言をPDFの日のメッセージとさせていただきます」とこのパートを締めくくりました。

そして竹嶋氏は、「ここからはドキュメントのデジタル化の先、PDFの未来についてお話したいと思います」といい、デジタル文書の活用についての話に移りました。

PDFは今やどの会社も持っており、それはいわば“ドキュメント資産”というべきものになっています。しかしそれはただ保管されているだけというケースがほとんど。それを宝の山として何とか活用できないかと考えている企業はたくさんあるといいます。

そしてこういったドキュメント資産の活用に向け、「Adobe Acrobat」のAIアシスタント機能を利用によって、それがナレッジの財産に変わる可能性がある、というのです。

その一端を示すため、ここでAIアシスタント機能のデモが行われました。なお、現時点でAIアシスタント機能は英語版のみが実装されているため、デモはまず英語の文書を利用して行われています。

例として使用した文書は架空の会社の社内規則集のようなもので、給与規定や休暇規定などがまとめられており、25ページほどのファイルになっています。

最初に実演されたのは、文書のサマリー作成。右上のボタンをワンクリックするだけで、元文書の構成に従い、それぞれのセクションがどういった内容になっているかを要約してくれます。なお、今回は元文書がきれいにセクションに整理されたものでしたが、そうではない文書、たとえば会議の文字起こしテキストのようなものであっても対応できるといいます。

会議の議事録作成のようなソリューションはさまざまなベンダーから提供されていますが、文字起こしした内容をPDF化しそこに要約を生成するといった作業を一貫して行えること、そのためのシステムを導入することなく普段使っている「Adobe Acrobat」で処理を行えることが、アドビのソリューションを利用するメリットであると岩松氏は話していました。

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