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eスポーツ企業の経営統合で何が変わる? 「CELLORB」誕生の経緯と今後の展望を聞いた

マイナビニュース / 2024年7月10日 11時8分

選手マネジメントは、需要がめちゃくちゃ高まることが分かっていたので、ビジネスとしても上向きになっていくと思っていましたが、イベントに関しては、たとえばサウジアラビアで開催される「eスポーツワールドカップ」などに敵うわけがなく、このままやっていけば、「TOPANGA Championship」の価値が下がってしまう危機感があったんです。

幸いなことに、『スト6』がブームになり、これまで同時接続人数が5,000人程度だった「TOPANGA Championship」が、視聴者数4万人まで増えました。ミラー配信含めるともっとですね。ただ、やはり将来的な望みはあまりないと思っていました。

鈴木文雄 社長(以下、鈴木):私が2023年3月に代表に就任した「VARREL」は、eスポーツチームとしての知名度がなく、どうやって立て直していくかが最初の課題でした。そのため、「TOPANGA」との統合は我々にとってもチャンスだと思ったんです。私自身はeスポーツをずっとやってきて、ネットワークが広いため、豊田さんのネットワークと合わせれば、何かできるんじゃないかなとイメージできました。

また、私はずっと大会を作ってきた立場です。いろいろな選手に出場してもらって、感謝していますが、引退した選手に何もフォローできていなかった後悔もあります。eスポーツ選手が一生涯にわたって生活できるような環境を整えられていないことに対する罪悪感があったんです。なので、今度こそeスポーツのセカンドキャリアを作りたいと考えています。

――経営統合して変わること、変わらないことはなんでしょうか。

豊田:TOPANGAはあまり変わらないですね。頻度などはさておき、「何かができなくなる」ことはありません。チームとしては、魚群からVARRELに変わりましたけど、再編成されたというよりは、精算してバラした形だったんです。先ほども言いましたが魚群はいろいろなところが出資していたので、出資者と話し合って、精算することにしました。魚群からVARRELに移籍した選手はこれまでTOPANGAでマネジメントしていた選手であって、そのままマネジメントを継続する形でVARRELに入ることになりました。

鈴木:VARRELは大きく変わりました。もっとも顕著だったのが社員のモチベーションですね。ときど選手、マゴ選手、ボンちゃん選手など“一線級”の人たちと一緒に仕事できることが、やる気につながっているようです。もちろん、いきなりときど選手のマネジメントを担当することになって、緊張もしているんですけど。

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