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eスポーツ企業の経営統合で何が変わる? 「CELLORB」誕生の経緯と今後の展望を聞いた

マイナビニュース / 2024年7月10日 11時8分

また、TOPANGAに関わっている人はみんなスペシャリストなんですよ。長い期間eスポーツ業界で存在感を出してきた人たちなので、学ぶことが多いんです。そこがVARRELという企業としては大きな変革ですね。あとは、驚くほど企業案件のメールがくるようになりました。

豊田:TOPANGAとしては、企業案件のメールの数はさほど変わっていません。元々、営業して案件を取ってくるようなスタイルはしていなくて、価値を高めていけば必要とされる企業から自然と話がくると思っていました。ただ、CELLORBになったことで、TOPANGAのときでは受けきれなかった案件も受けられるようになり、受け皿が広がったのは大きいですね。

――スポンサー企業の注目度など、経営統合したことによる対外的な評価は変わりましたか?

豊田:TOPANGAとしては、あまり変わってないかな。

鈴木:VARRELとしては、経営統合する前からお付き合いのある既存クライアントの信頼度は上がったと思います。着実にチームが大きくなっていますし、新たにスポンサーになっていただけとところもありました。

――TOPANGAの配信といえば、以前は「OPENREC.tv」でしたけど、そこからいろいろ移っていますよね。CELLORBの親会社のDONUTSが「OPENREC.tv」を傘下にしているので、今後は「OPENREC.tv」での配信が復活する可能性もあるのでしょうか。

鈴木:親会社からはシナジーを出してほしいと言われていますが、強制されているわけではありません。もちろん、機会があれば「OPENREC.tv」での配信が行われるでしょう。

――VARRELがTOPANGAに求めること、TOPANGAがVARREL(DONUTS)に求めることはなんでしょうか。

鈴木:『スト6』ブームもあって、YouTubeの登録者数などは右肩上がりですが、ビジネスとしてはもうひとつプラスαが必要です。グッズやアパレルの売上、企業案件数などを、2倍3倍と増やしていくために、組織体制を作り直しているところです。

ほかのチームのオーナーさんともよく話をしているんですが、「試合に勝ちました、人気がでました、風が吹きました」となったとき、そのままだと何も起こらなくて、風車を立てる必要があるんです。風車があれば、風が吹いたときに水も汲めますし、電気を起こせる。イタリアのバイクメーカー「ドゥカティ」の社是「日曜日にレースで勝って、月曜日にバイクを売る」みたいな感じですね。eスポーツでも試合で勝った翌日に物を売れるようにしないといけないと思っています。

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