1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

Intel Tech Talkで見えたLunar Lakeにおける低消費電力と高性能の両立へのこだわり

マイナビニュース / 2024年6月27日 6時45分

Eコアで低消費電力ながら高性能を実現したことでHTTの搭載を辞めることが可能になり、より低消費電力で高い性能を発揮できるようになるめどが立ったという。
さらなる電力削減に向けThread Directorも進化

Lunar LakeではPコア、Eコアの刷新による提唱電力化と高性能化に加え、第12世代Intel Coreプロセッサ以降搭載されるようになったPコアとEコアの最適タスク振り分け機能である「Intel Thread Director」も、よりかしこくタスク配分を実行するべく改良が加えられた。

これまではWindows 11のスケジューラとThread Directorが勝手にアロケーションを決めていた部分があり、必ずしも常にユーザーの意図した通りの動きになっていたわけではなかったという。そこに今回は手を加えて、OEM(PCメーカー側)が意図するニーズ(パフォーマンス重視やバッテリーの長寿命重視など)を踏まえて、タスクスケジュールの制御をしやすくすることで、低消費電力化を実現することを図ったという。

具体的には、アルゴリズムの改良によって細かな粒度に基づく示唆を得る形でユーザーに連続性のある体験を提供できるようにしたとするほか、OS側が制御する部分として、「OSコンテインメント・ゾーン」を用意。これを活用することで、例えばあるアプリケーション上の処理スレッドは負荷が高まってもEコアからPコアに移行せずに、Eコアのまま処理を続けるといった「電力効率」であったり、最初はEコアで処理をするが、処理の途中でパフォーマンスが不足していると判断された段階でPコアに渡す「ハイブリッド/コンピューティング」、そしてフルパフォーマンスで処理を行う「ゾーンレス」といった区分けに応じたスレッド処理をOS側で選択可能とした。

PMICによる電源供給アーキテクチャの採用でさらなる電力効率の向上を実現

Lunar Lakeでは、GPU、NPUも刷新されている。GPUは第2世代Xeという位置づけとなる「Xe2アーキテクチャ」(開発コード名:Battlemage)が採用される。XVE(Xe Vector Engine)の実行レーンを8レーンから16レーンに拡張しつつ、全体のXVEの数としてはMeteor Lakeから半減(16基→8基)とした(レーン数の増加と演算器の減少で相殺され演算器の総数そのものは変わらない)一方、XMX(行列演算エンジン)が追加された。また、eDP1.5への対応や新たな電力制御技術の採用なども行われ、Meteor LakeのGPU(Xe-LPG)と比べ、1.5倍のグラフィックス性能を提供。AI処理性能としては67TOPSを提供するとしている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください