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大河原克行のNewsInsight 第307回 シャープ再建を託された沖津雅浩社長、「必達を誓う」黒字化と成長の方策

マイナビニュース / 2024年7月17日 19時12分

説明の冒頭に、沖津社長は、44年間に渡るシャープ一筋の自らの経歴について振り返った。

沖津社長は、1980年3月に、京都工芸繊維大学工芸学部電気工学科卒業後、同年4月にシャープに入社。八尾事業所にあるエアコン技術部に配属され、電気分野の技術者としてキャリアをスタートした。当時は開発が始まったばかりのインバータエアコンに関っていたという。2000年にタイのシャープアプライアンス(タイランド)に出向。空調商品を統括し、タイの技術者と様々な議論を交わし、熟練技術者の経験にも触れたという。帰国後、1年間、プラズマクラスターイオン(PCI)の技術部長として、空気清浄機へのPCI搭載を促進。PCI搭載空気清浄機は、当初は33万台の販売目標だったが、50万台の出荷実績を達成し、PCIの普及に弾みをつけた。

2003年には電化システム事業本部システム事業部中国設計センター所長、2005年には上海夏普電器有限公司総経理として、中国での白物家電ビジネスの立ち上げを担当。当時は、合弁会社の副総経理は沖津氏よりも10歳年上という関係でビジネスを進めたという。

2009年には健康・環境システム事業本部ランドリーシステム事業部長、2010年に空調システム事業部長などを経て、2013年には執行役員 健康・環境システム事業部長に就いた。2016年には取締役兼常務、2017年に常務執行役員、2019年に専務執行役員 スマートアプライアンス事業本部長、2020年にスマートライフグループ長兼SAS事業本部長、2022年にはスマートライフグループ長兼デジタルヘルス事業推進室長に就任した。

2022年6月に代表取締役副社長執行役員となり、2024年6月に代表取締役 社長執行役員兼CEOに就任した。

なお、6月27日の社長就任前日に、社長就任が急に発表された背景についても触れ、「私が社長就任の話をもらったのが、株主総会(6月27日)の10日前だった。指名委員会を開催したのが株主総会の前日であり、そこで内定したため、26日午後3時に発表した。27日に株主総会で決議され、その後の指名委員会で正式に決定した。執行役員の人事についても、10日前に社長就任の話を聞いてから人選をはじめ、約1週間で決定した」と説明。「鴻海の本社がある台湾では2カ月前に社長人事を内定する文化がなかったようだ。決して、隠していたわけではなく、鴻海のやり方で、時間がないなかで決定をした」と説明した。
(大河原克行)



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