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謎のままだった「dynabook X CHANGER」のキーボード、チューニング結果はどうなった

マイナビニュース / 2024年8月2日 6時0分

2023年7月の製品発表で2mmのキーストロークという仕様を知ったノートPCを愛する少なくないオールドユーザーは、昔のノートPC(それこそ初期の“D”yna“B”ook SSのような)に近い重めのタイプフィーリングを期待したのでないだろうか。

しかし、dynabook X CHANGERの開発にあたっては「今回の2mmのストロークはノートPC向けです」(中村氏)とその方向性は明確だった。重くて長いストロークのキーボードが受け入れられる時代は過ぎ去ったということだろうか。

中村氏は「現代ではそうですね。なので、dynabook X CHANGERでは軽めのフィーリングになっています。色々な意見を聞いて学校用途などでも使いやすいように、そして、使いづらいと感じる人がいないように調整しています」と説明する。

「キーボードのフィーリングについては、あまりにも柔らかすぎるとふかふかしすぎてしまい好ましくないと感じる人もいます。逆に、固すぎると継続したタイプが困難になりかねません。キーボードを重視するユーザーは、このような微妙な加減に注目するので、私たちはそれぞれのニーズに応じてチューニングしています」(中村氏)

ここで、デスクトップPC用キーボードのような重めのフィーリングではなく従来のノートPCに近い軽い目のフィーリングに寄せるのであるならば、わざわざ2mmキーストロークの新規に開発する必要はなかったのではないかという疑問が出てくる。

この疑問に対して、Dynabook 執行役員 国内PC事業本部 副事業本部長 国内PC事業企画部長の武田篤幸氏は「2mmストロークもラインナップに加えることで選択肢を広げることが重要だと考えています」と答えている。「キーボードを選ぶときには、ユーザーが現在使っているキーボードに合わせた提案をすることで、購入の選択で迷わせないようにしています」(武田氏)

Dynabook社ではキーボードの重要な要素として、「正確な入力」「タイプの速さ」「疲れにくさ」を挙げている。そのために重視しているのが19ミリのキーピッチとほぼ正方形のキーサイズだ。

これらによって誤打が防がれ正確な入力を促すという。また、キートップの中央を0.2mmへこますことでタイプする指が滑らないようにする工夫も施している。「これらの工夫で正確かつ疲れにくい入力を実現します」(中村氏)

○0.3mmの厚みを消せた理由とは

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