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謎のままだった「dynabook X CHANGER」のキーボード、チューニング結果はどうなった

マイナビニュース / 2024年8月2日 6時0分

なお、法人向けdynabook X83 CHANGERのラインアップを複雑怪奇にしているもう1つの要因である「バッテリー4セル2セル問題」についても、個人向けでは2024年7月時点において4セルモデルしか確認できていない。今後の方針を確認したところ、武田氏は「バッテリーの駆動時間は非常に重要な要素。市場では4セルの需要が大きいため、製品ラインアップは4セルモデルを中心に据えています」との考えを示した。「法人向けモデルについても、今後は4セルモデルへのシフトが進む可能性があります」(武田氏)

バッテリーといえば、“CHANGER”の名が示すように、バッテリーをユーザー自身で交換できる機構を訴求点としている(それこそ、このインタビューで超私的に推している2mmキーストロークよりも)。

交換できるバッテリーと聞くとオールドユーザー(え? 最近では“なんたら”老人会っていうんですか?)としては、「バッテリーを交換しながら長時間使い続ける」という運用が先に思い浮かぶが、“CHANGER”でバッテリーを交換するには、底面のネジを外す必要がある。できなくはないが携行運用中に交換するのは現実的でない。

もっともDynabook社としても、その目的は「経年変化による劣化が起きてもバッテリーを交換すれば長期間(長時間でないことに注意)PCを使い続けられる」ことにあるとしている。とはいっても、例えば競合するレッツノートだとバッテリーパックを交換して長時間使用が可能であることを訴求するモデルがある。

Dynabook社としては、やはり「バッテリー交換は長期使用後に性能が低下した場合に“のみ”想定しており、日常的に交換することは考慮していません」(中村氏)という。その理由は、「簡単に取り外せる設計では、落下時にバッテリーが外れるリスクや、その他の安全上の問題が発生する可能性があります」(中村氏)としている。
○「理想の曲線」を追求した2mmストロークの打鍵だった

今回のインタビューは、ある意味「去年7月のインタビューに得たDynabook開発担当者発言の答え合わせ」が目的でもあった。

十数年に一度という大きな変化となるdynabook X CHANGERの2mmキーストロークの開発において、東芝時代から数えて35年にわたって蓄積してきた膨大なノウハウと長年にわたって携わってきたキーボードマイスターによって「理想の曲線」が編み出されたという逸話を聞いて、「ああ、DynaBookは今も変わっていないのだ」と思わずにはいられなかったインタビューであった。
(長浜和也)



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