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テレビ制作会社苦境の中で右肩上がり、UNITED PRODUCTIONSが「日本一のコンテンツサプライヤー」へ仕掛ける次の一手

マイナビニュース / 2024年8月2日 6時0分

●成長の背景は人材をそろえる「組織力」
現在は、所属する林博史氏が総合演出を務める『THE神業チャレンジ』『熱狂マニアさん!』(TBS)、『何を隠そう…ソレが!』(テレビ東京)をはじめ、『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK)、『かまいガチ』(テレビ朝日)など、各局の番組を制作。レギュラー番組は16本を数えるが、なぜ、これだけの案件を受けることができるのか。

「今、プロダクションに求められているのは組織力だと思います。特にバラエティ制作ではAD(アシスタントディレクター)さんやAP(アシスタントプロデューサー)さんなど、制作を下支えする人材をしっかりそろえられるかが実は重要なんです。人材の出入りが激しい業界なので、ADさんがいないから番組を受けられないという機会損失が頻繁に起こるんです。当社は370人ほど社員がいるのですが、平均年齢が27~28歳と若く、活きのいいAD、APさんをたくさん抱えています。ここが、業績を伸ばすことができた原動力だと思います」

2018年頃からテレビ業界でも働き方改革が声高に叫ばれるようになり、AD1人あたりの業務量が減少しつつあったことから、おのずとADの頭数を増やさなければならない状況が出てきた。森田社長はそれを見越して、16年に人材派遣会社・WISENLARGEを設立(22年にUNITED PRODUCTIONSと統合)。現在はテレビ業界に200人を超える制作人材を供給しており、「ほかのプロダクションも含めた業界全体の人材不足の解消も担っていくという気概で立ち上げたのですが、この働き方改革の流れに上手く乗れました」と捉えている。

激務で知られたAD業務だが、業界全体で改革が進み、「ここ1~2年で離職率はすごく下がりました」とのこと。一方で、ADの負担が軽減された分、ディレクターにしわ寄せが来ている現状もあるそうで、「そこの解決はこれからの課題です。この業界はまだまだ非効率なところがたくさんあるのは事実ですが、コロナ禍で様々な業界慣習の改善が図れた部分もあったり、やれば必ずできるはずなので一つ一つ改善していかなければいけないと思います」と意欲を示した。
○海外共同制作のヒューマンドラマを発表

従来のテレビ番組制作に加え、23年4月にグローバルターゲットの映像制作を行う「TOKYO ROCK STUDIO」を設立し、今年3月にはホラー専門のクリエイティブカンパニー「闇」と資本業務提携を締結するなど、次の一手に続々と着手している。

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