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大河原克行のNewsInsight 第311回 国内外でナンバーワンを追う、パナソニック冷凍冷蔵ソリューションの大泉拠点

マイナビニュース / 2024年7月31日 17時48分

画像提供:マイナビニュース

パナソニックコールドチェーンソリューションズ社は、コールドチェーン事業の取り組みなどについて説明した。

コールドチェーンは、生産地から食卓に至るまで、食品などを冷たい状態で輸送する仕組みを指し、内食および外食を対象に、産地から農協や漁協、食品加工業(プロセスセンターやセントラルキッチン)、物流事業者、食品小売(スーパーマーケットやコンビニエンストア、ドラッグストアなど)、飲食業(ファストフードやファミリーレストラン、カフェ、食堂、病院など)を対象に、冷凍冷蔵装置などをソリューションとして提供。具体的には、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに設置する冷凍冷蔵ショーケースのほか、業務用冷凍冷蔵庫や製氷機、業務用食洗機などの厨房機器、冷凍機、飲料ディスペンサー、ソフトクリームフリーザー、コンビニ向け電子レンジ、コーヒーディスペンサーなどを開発、製造、販売している。

パナソニックコールドチェーンソリューションズ社では、国内事業はコールドチェーン事業部が担当、海外は子会社の米国ハスマンが中心に事業を行っている。国内事業比率は約25%となっており、そのうち約半分が小売業向けのショーケース事業となっている。

2023年度業績は、売上高は前年比13%増の3960億円、調整後営業利益は同80億円増の203億円。2024年度見通しは、売上高が前年比1%増の4000億円、調整後営業利益は7億円増の210億円としている。今後、海外での事業成長を見込んでいる。

海外事業の強化に向けて、2024年7月に、ポーランドの冷凍機メーカーであるArea Cooling Solutions Sp. z o.o.(Area Cooling)の全株式を取得することを発表。欧州における冷凍機事業の基盤を強化し、グローバル展開を加速する考えだ。

Area Coolingでは、インバーター制御の冷凍機やCO2冷媒冷凍機などに投資を行っているほか、パナソニック製コンプレッサーを使用するなど、パナソニックの冷凍機との技術的親和性がある。買収には、コンプレッサーおよび空調および冷凍機部品の代理店販売事業は含まれないが、欧州事業の基盤強化の早期実現につながると判断した。

Area Coolingとパナソニックは、冷凍機事業において、リソースの相互活用およびシナジー創出により、欧州の顧客ニーズに適応した製品の開発や、欧州での現地生産、パナソニック製冷凍機の欧州市場への浸透を図る。

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