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大河原克行のNewsInsight 第311回 国内外でナンバーワンを追う、パナソニック冷凍冷蔵ソリューションの大泉拠点

マイナビニュース / 2024年7月31日 17時48分

○スーパーショーケース「REシリーズ」の出荷を開始

一方、パナソニックコールドチェーンソリューションズ社では、7月18日、群馬県大泉町のコールドチェーン工場において、スーパーショーケース「REシリーズ」の出荷式を行った。

REシリーズは、2015年に発売したEVシリーズ以来、9年ぶりのモデルチェンジであり、陳列作業にも最適化した突起のないフラットな「デザイン」、連携制御や所要冷凍能力の低減により、冷凍設備全体で電気代を約15%削減した「省エネ」、最上段の陳列スペースの拡大により庫内容量を9%拡大した「大容量」、冷凍食品の需要増加に対応して、冷凍用ショーケースのラインアップを拡充した「冷凍強化」が特徴となっている。さらに、業界初となる真空断熱ガラスをショーケースの扉に採用しており、扉ガラスのヒーター通電制御により33%の省エネが実現できる。同技術はプラズマテレビの技術を生かしたものだという。また、ニーズにあわせたカスタマイズが可能であり、多段形、平形、リーチインの3種類をベースに、標準機種だけで1303機種をラインアップ。様々なニーズに対応できるようにしている。

REシリーズに刷新した理由を、消費動向の変化、冷凍冷蔵商品の多様化、環境への対応など、冷凍冷蔵ショーケースに対するニーズの変化を捉えたためと説明する。

具体的には、新たな冷媒を採用することでの環境への配慮や、電気価格の高騰に対応した省エネ性の追求のほか、より多くの商品を展示できるように大容量化することで商品陳列作業の頻度を減らし、労働力不足に対応するといった提案も行う。従来のEVシリーズと連結した利用はできないが、店舗改装の際の入れ替えや、新規出店の店舗への導入を進めるという。「リーディング企業として、新たな時代に対応した製品を先行して投入した」と述べた。

なお、REシリーズには、Reliable(信頼)、Refine(洗練)、Real(本当)という3つの意味を込め、20歳代の若手社員が考案したという。

REシリーズは、6月から受注を開始しており、今回が初めての出荷となる。

出荷式で挨拶したパナソニック コールドチェーンソリューションズ社の土屋事業部長は、「大泉でコールドチェーン事業を開始して60年を経過した。セルフ方式のスーパーマーケットの日本での広がりとともに、エンドユーザーの声を反映しながら事業を継続してきた。新たなREシリーズは、開発、製造、販売部門が、数年をかけて、これからの流通を見据えて開発した商品である。コールドチェーン事業は、日本の食文化のライフタイムライフラインを守る事業である。この業界のトップ企業として発展していきたい」と述べた。

また、製造会社であるパナソニックAP空調・冷設機器 共同社長の木村和昭氏は、「コールドチェーンは、様々なお客様がおり、寒暖差も激しいなかにあり、難しい事業である。投資を進め、フレキシブルに届けられるように努力をしている。REシリーズではデザイン、利便性に優れるとともに、作りやすく配慮してもらっている。ナンバーワンを継続していく」と話した。

パナソニック産機システムズ コールドチェーン事業本部長の鎌田秀樹氏は、「REシリーズは、2024年2月のスーパーマーケットトレードショーで公開し、多くのお客様から評価を得た。その後、北海道から九州までをキャラバンし、お客様や施工業者にも良さをわかったもらうための活動を行った。省エネ性能や店舗運営の効率化に貢献すると確信している。開発、製造した事業部に恩返しするためには、日本全国にたくさん売っていかなくてはならない」と語った。
(大河原克行)



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