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『光る君へ』第29話、視聴者が最も注目したのは…夫の死を知らされたまひろ 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年8月4日 6時0分

壇上では、赤い衣装に身を包んだ田鶴が構える。「見事なものだな」倫子の隣に座する道長は、田鶴の舞を称賛した。夫のわが子に対する賛辞に倫子はご満悦である。

雅楽が鳴り響く中、続いて巌君の舞が始まると場の雰囲気が一変した。巌君の舞は、その場にいるものすべてを魅了しているのだ。巌君の凛々しい姿を眺めるもうひとりの妻・明子の表情は、不敵ともいえるほど自信に満ちあふれている。この状況を想定していたのだ。巌君の舞に魅了されたものの中には、一条天皇もいた。一条天皇は年若い巌君の舞を食い入るように見つめている。一条天皇は、ふと自分に向けられた視線を感じた。隣の母を見ると目が合った。「見事なものであったな」堅物で知られる藤原実資(ロバート・秋山竜次)ですら、巌君の舞に賛辞の言葉を惜しまなかった。

明子が倫子へ送った視線には、勝者の余裕がにじんでいる。倫子はそれには気づかないふりをして、やわらかい視線を返した。微笑み合う2人の妻だが、水面下では激しくぶつかり合っている。一条天皇は藤原顕光(宮川一朗太)を呼び、顕光はお上の意を受け取ると、「お上よりただいま仰せがございました。巌君の舞の師に従五位下の位を授ける」と、みなに声高らかに告げた。道長と倫子は驚き、明子の方を見た。巌君の師は、思いがけず与えられた名誉と官位に、ひたすらに恐れ入っている。ある種の異様な光景に田鶴が泣き出し、倫子がなぐさめるが、道長は「田鶴、女院様のめでたき場であるぞ。泣くのはやめよ」強くいさめた。そして、一条天皇と詮子の方を向き、「せっかくの興に水を差してしまいました。お許しあれ」と一言詫びた。

○バチバチの争いを表情としぐさだけで表現する2人に称賛の声

このシーンは、道長の2人の妻の激しい戦いに、視聴者の注目が集まったと考えられる。

2人の妻の父はともに左大臣を務めた実力者だったが、明子の父である源高明は、「安和の変」で事実上の罪人とされ、明子が道長と結婚したときにはすでに亡くなっていたため、明子は常に倫子の下風に立たされていた。高貴な血筋に生まれた明子にとっては大変な屈辱であったことだろう。

無言でバチバチに繰り広げられる争いを、表情やしぐさだけで表現する2人の演技に、ネット上では「息子が舞う姿に火花を散らす倫子さんに明子さん」「倫子様と明子様の無言の闘い怖い」「緊張感が半端ない」といった称賛の声が多くあがり、大いに盛り上がった。たいまつの火がバチバチと音を立てる演出も印象に残った。

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