4年ぶりのリアル開催! - 「IIJmio meeting #35」が開催
マイナビニュース / 2024年8月12日 11時0分
まずは三氏から、それぞれ自社のプレゼンテーションが行われる。IIJmio meetingに来るようなマニア層には釈迦に説法…かと思いきや、なかなかディープな情報も飛び出していた。
プレゼンが終了したところでパネルディスカッションへ。まずは「日本市場向けモデルで重視していること」について。
シャオミの安達氏は「まずUSB Type-Cが付いていること」と、暗にiPhoneを揶揄して会場の笑いを誘いつつ、グローバルで販売シェア3位というスケールメリットを利用して、グローバルで部品調達を行ったりすることで、同社のミドル~エントリー向けブランドである「POCO」のように価格を抑えることができる。日本の市場にスーパーフィットすることも大事だが、グローバルなイノベーションを日本のマーケットに紹介することを忘れないようにしているとした。
OPPOの丹下氏は「右に同じ」と笑いを誘いつつ、グローバルの端末をそのまま持ち込むのではなく、FeliCaやeSIM、防水防塵といった日本で好まれる仕様を考慮しないと難しいという認識。またグローバルシェア4位、ユーザー6億人という規模の中で、日本を含むそれぞれの市場向けに最適化していくことが重要だとした。
モトローラの見潮氏は、一度危機に陥ったモトローラブランドが日本市場で再び受け入れられるためには、IP68やFeliCaといった基本機能が入っていないのは難しいということがようやく本社にも理解されてきたという。その上で、AI対応などグローバル市場のほうが日本よりも進んでいると感じられる機能を、日本向けにもしっかり搭載していくことが重要だとした。
「おサイフケータイは重要か?」という問いについては、モトローラは生活インフラとして重視。OPPOは重要性を認めつつも、QR決済も普及してきているので、端末のユーザー層により必要性は分かれるとのこと。シャオミは確かに必要な機能だが、統計取ってみると利用者は20%くらいであると指摘。FeliCaを必須にすると、日本市場導入のハードルが上がることもあるため、個人的にはマストにせずオープンに考えるべきだとした。
ちなみに、IIJmioで扱っている端末の多くは永野氏らが海外での発表などを注視し、積極的に取り扱いのオファーをアピールすることも少なくないそうである。
続いて「AIに対する取り組み」について。シャオミは「Xiaomi 14 Ultra」を例に、わかりやすい生成AI的な機能(背景の拡大、天候の変更、不要なオブジェクトの消去など)も取り入れてはいるが、真価は目に見えない部分での活用、特に画像処理に関する部分だという。これはAI SP(シグナルプロセッサ)として搭載されており、一度のシャッターで複数枚のRAW画像を撮影して陰影などを解析し、最適な画像を出力するといった処理を行なっているとのこと。また、Android端末についてはメーカー独自のものだけでなく、翻訳や文字起こしなど、Googleのプラットフォームとして提供される機能もどんどん増えてくると指摘。その上でメーカーとしては画像処理、生成AI系に代表される「面白AI」、そしてIoT製品に搭載されるAIなどを、日本に紹介していきたいとした。
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