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Ryzen 9 9950X & Ryzen 9 9900Xを試す - Ryzen 9000シリーズ全モデルでZen 5を改めて詳細評価

マイナビニュース / 2024年8月14日 22時0分

最後にVideo Memory Bandwidth(グラフ41)。前回も書いたが、GPU to CPUでCore i5-14600Kだけ低いのは何かこの時に問題があったのかもしれない。ただCPU to GPUはCore i9-14900Kもかなり低めで、これはプラットフォーム側なのかCPUの問題なのか判断が付きにくい(まぁPCIeのコントローラがCPUに内蔵されている以上、広義にはCPUの問題なのだろうが)。一方のRyzenは7000シリーズと9000シリーズで違いが無いが、IoDが同じなのだからこれは当然だろう。
○◆RMMA 3.8(グラフ142~228)

RMMA 3.8
Rightmark.org
http://cpu.rightmark.org/products/rmma.shtml

久しぶりのRMMAである。前回はこの時だから1年ぶりだ。

ちなみに今回もRMMA環境の構築にはだいぶ苦労。最終的にはWindows 10の環境を用意し、ここで実行した。ちなみターゲットはRyzen 7 9700を使い、動作周波数はBase Frequencyである3.8GHz固定である。以下のグラフでは

Raptor Lake: Core i9-13900K
Zen 4: Ryzen 7 7700X
Zen 5: Ryzen 7 9700X

である。ちなみにCore i9-13900KとRyzen 7 7700Xのデータは前回の時の物をそのまま流用し、ここにRyzen 7 9700Xのデータを加味した形になる。

まずはDecode(グラフ142~156)。久しぶりなのでもう一度繰り返し示すと

の各命令について、どのくらいのThroughputでI-Cacheから取り込んで処理できるかの比較である。

で、NOP(グラフ142)はMicroOp Cacheの効果もあってZen 4でも12 NOP/Cycleをピークで出力出来ている。ただMicroOp Cacheが切れるとZen 4は4 NOP/Cycle程度だったのが、Zen 5では6 NOP/Cycleに強化されている。これは4命令×2のDecoderのうち、NOPの処理が各3命令づつということなのかもしれない。

SUB(グラフ143)/XOR(グラフ144)/TEST(グラフ145)は何れも2Byte命令であるが、SUB/XORがピークで9命令/cycle、その後は6命令/cycle弱なのに対し、なぜかTESTだけMicroOp Cache有効の範囲では8.5命令/Cycle程度に留まっているのが少し不思議ではある。ただその先は概ね6命令/Cycleになっている。Zen 4だと常に4命令/Cycleだし、Raptor Lakeだと5命令/Cycleと6命令/Cycleが混在しており、この辺はZen 5のDecoderの強力さがが判る。ちなみにXOR/ADD(グラフ146)はXORに引っ張られるためか、結果はXORに近いものになっている。また2命令のCMP(グラフ147)もほぼ同じ傾向だ。

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