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リメイク版『SILENT HILL 2』を4時間プレイ! サイコロジカルホラーの傑作はどう生まれ変わった?

マイナビニュース / 2024年8月21日 16時0分

グラフィックの進化によって高まった感情表現

カットシーンの人物描写にも触れておこう。試遊の範囲では、登場人物のうち、アンジェラ、エディ、(ちょっとだけ)ローラと会えた。

『SILENT HILL 2』のキャラクターは、危うさを感じる人物が多い。何やら事情がありそうな、情緒不安定な様子を垣間見せる彼・彼女の感情表現は、原作よりもさらに深まっているように感じた。

ちなみに、シリアスなカットシーンばかりではなく、ジェイムスのさりげない行動において、表情が読み取れるのも地味にうれしい。ジェイムスがどんな気持ちで行動しているか、原作ではわからない場面もあったためだ。

3D音声によって、環境音による恐怖演出もレベルアップしている。本作には、クリーチャーが近くにいるとラジオノイズが鳴るという特徴的なシステムがあるが、クリーチャーのなかには、動き出すまでラジオが反応しない、いやらしいヤツもいる。

もしも背後に潜むクリーチャーに気づかなければ……、本当に背後から襲われたような気分になる。試遊の後半になると、会場内からは参加者の悲鳴が何度も上がっていた。

システム設定にも触れておこう。PS5とSteamに対応しているだけあって設定項目も充実していた。特に印象的なのがUI設定だ。

たとえば、プレイヤーが干渉できるアイテムやオブジェクトに対して表示されるアイコンについて、有無や大小を変えられる。大きさについてはいくつか段階が用意されており、好みに応じて没入感を阻害しない設定ができそうだった。

また、本作の特徴の1つ、敵の存在を知らせるラジオノイズについても、サウンドだけではなく、画面隅に視覚的に波形を表示することもできる。音声を絞ったプレイやユニバーサルデザイン面にも配慮されていると感じた。

演出に特化した「90年代モード」というグラフィックモードもあった。選択すると、画面全体にざらついたエフェクトのようなものがかかり、暗い部分が増える。どことなく、ブラウン管テレビを彷彿とさせる画面になるのだ。

『SILENT HILL 2』の時代設定は諸説あるが、後年に出たシリーズ作品などを踏まえると、90年代前半が有力とされている。つまりゲームの舞台設定に合わせて、ブラウン管で見るような画面でプレイできるように用意されたモード……と推察したが、詳しい演出意図を聞けなかったので、別の機会に改めて確認したいところである。

そして三角頭戦へ

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