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大河原克行のNewsInsight 第317回 パナソニック理美容家電が快進撃、ヒット連発の理由は? 経営トップに聞く

マイナビニュース / 2024年8月23日 16時32分

ビューティ・パーソナルケア事業部には、こうした考え方が浸透しています。その結果、組織には、チャレンジする文化があり、チャレンジを応援する文化があります。新しいことをやりたい人を否定しないという風土は、長年に渡って蓄積されてきたものです。

手のひらサイズのシェーバーであるラムダッシュパームインは、2023年9月の発売から約半年間で10万台の出荷を達成するヒット商品となりました。この商品企画が生まれたとき、否定するということはなく、社内からは、「これは面白い」という声があがりました。こうした文化が社内にはあります。

実は、私も若い時から挑戦することが好きで、やるなと言われることが大嫌いでした。それを上司も、先輩も応援してくれましたし、成功すると、とても褒めてくれるんです。すると、調子に乗って(笑)、またがんばってしまう。そういう経験を若いときにしていますから、私も同じことを、若い人たちに経験させてたいと考えていますし、この文化を継承していきたいと思っています。

――南波事業部長は、どんな商品の開発に携わってきたのですか。

南波:最初の成功は、ヘアアイロンのヒットでした。その後、美容スチーマーやナノケアドライヤー、ポケットドルツ、衣類スチーマーなどに関わっています。

――成功が多いですね。

南波:いや、いまは、成功したものだけを挙げましたから(笑)。失敗もいっぱいありますよ。
商品を創出するモノづくり、付加価値路線の追求と海外攻略

――新たな商品を創出するための組織づくりはどうなっていますか。

南波:少し前までは、商品企画とマーケティングがそれぞれに分かれ、バケツリレー方式でモノづくりをしてきましたが、もともとパナソニック電工時代から、技術、営業、商品企画が一緒になって、モノづくりを行う文化がありましたので、それを生かせるようにしました。

約2年前に、ブランドマネジメント部を設置し、いまは、商品企画の段階から、マーケティング部門が入り、モノづくりを進めています。モノづくりのスタート時点から、関係部門が集まり、事業課題はなにか、解決するためになにをすべきか、どんな商品で、どんなターゲットであるかを考え、課題を共有することを始めています。

ビューティ・パーソナルケア事業部の商品は、小物商品が多く、少人数で行えるというメリットもありますから、こうした動きが行いやすいという特性があります。いまも、数多くのプロジェクトが動いており、実験室では、私が知らないような取り組みも行われていますよ(笑)

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