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大河原克行のNewsInsight 第317回 パナソニック理美容家電が快進撃、ヒット連発の理由は? 経営トップに聞く

マイナビニュース / 2024年8月23日 16時32分

――ビューティ・パーソナルケア事業部の2024年度の基本方針はなんでしょうか。

南波:主力事業であるドライヤーとメンズシェーバーについては、国内において、付加価値路線をさらに追求し、この分野において、寡占化を図っていきます。

戦略的商品のひとつが、「ナノケア ULTMATE」です。これは、「パナソニックが究極のドライヤーを作るとこうなる」といえるものを作り上げした。これまでのドライヤーの商品化で苦労していたのは、お客様ごとに髪の質や髪の悩み、髪型が違い、また、なりたい髪も違うの対して、1種類のドライヤーで対応しなくてはならないことでした。しかし、ナノケア ULTMATEでは、発想を変え、お客様の髪にあわせて選べるドライヤーを目指しました。高浸透ナノイー、ミネラル、マイナスイオンの発生量を調整することで実現した4つのパーソナルメニューを用意し、それぞれの悩みに対応しながら、なりたい髪へ導くことができるようにしています。「みんなが驚き、誰が使っても不満を言わないドライヤー」を目指して商品化したものです。これまでにない体験をしていただくことができる商品ですし、新たなカテゴリーを創出できる商品だと考えています。そして、「高級ドライヤーといえば、パナソニックである」というイメージをさらに強固なものにしていきたいと思っています。

もうひとつは、海外事業拡大に向けた足掛かりを作る1年にしていくという点です。これまでのモノづくりは、日本市場をメインに捉え、そこに「プラス海外」という考え方が基本でした。しかし、これからは、グローバルもひとつの市場として捉えたモノづくりを前提にしたいと考えています。

ドライヤーという商品を考えた場合、アジア市場は、日本人と同じ髪質を持った人たちが多く、なりたい髪質やスタイリングも似ています。日本市場において、高性能ドライヤーの需要があるように、アジアや中国市場でも、当然、同様の市場ニーズが想定されます。今回の「ナノケア ULTMATE」は、アジアや中国の市場も視野に入れて商品開発を行ったもので、これをきっかけに、海外を視野に入れれたモノづくりを当たり前にしていきたいと考えています。また、中国や韓国、台湾、中国、マレーシア、タイ、ベトナム、シンガポールといった国と地域において、積極的なマーケティング活動も行っていきます。

欧州などでは、シェーバーのビジネスも行っており、ここにも力を注ぎます。パームインシェーバーも今年秋から、海外展開を開始する予定です。まずは、アジアナンバーワンを目指し、そこから、欧州や北米、中東を含めて、ビューティ・パーソナルケア事業のグローバル展開を進めるなかで、グローバルを視野に入れたモノづくりを広げていくことになります。

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