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東奔西走キャッシュレス 第60回 いよいよ始まる“PayPayで給料” メリットは何?

マイナビニュース / 2024年8月23日 20時21分

最終的に、「PayPay銀行スペード支店」の口座情報が表示されます。これが、PayPayデジタル給与受取の肝となる部分です。この口座はバーチャル口座で、実際にユーザーが口座を開設しているわけではなく、この口座に振り込まれた給与がそのままPayPayにチャージされるという流れになります。

通常、従業員は勤め先に自分の銀行口座の情報を提出します。企業側は、その口座情報を登録して毎月の給与支払日に振り込みを行っています。この銀行口座として、先ほどのPayPay銀行の口座情報を提出するというわけです。

企業にとっては通常の銀行口座と同様、提出された口座を振込先として登録するだけなので、特別な作業をする必要はありません。三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行に振り込むように、PayPay銀行に振り込みを行うよう自社システムに登録するだけです。

給与の振り込みがそのままPayPayのチャージになるので、ユーザー側にも特別な作業はありません。チャージされた残高は「PayPayマネー(給与)」として残高に追加されます。これは銀行口座から手動でチャージしたPayPayマネーと変わらず、銀行口座への払い出しが可能です。

このPayPayマネー(給与)は上限20万円まで保持されます。PayPay自体が100万円までしか保持できないので、PayPayマネー(給与)を上限20万円までチャージすると、通常のPayPayマネーのチャージ上限は80万円になります。PayPayマネー(給与)の残高が20万円以上になったら、自動的に設定した銀行口座に払い出されます。自動払い出しの際の手数料は回数制限なく無料です。

手動での銀行口座への払い出しも、厚労省のガイドラインに従って月1回までは手数料無料で実行可能です。2回目からは所定の手数料(100円)がかかりますが、PayPay銀行に対しては2回目以降も無料です。

チャージされた残高に対しては、「おまかせ振分」機能を提供します。これは、PayPayアカウント5つ、本人名義の銀行口座3つまで、毎月1回自動で送金できる機能です。離れた両親への仕送り、子供へのおこづかいなどの用途でPayPayアカウントに送金したり、光熱費や家賃引き落とし口座へ送金したりといった使い方が想定されています。

他にも、PayPayアプリ内のサービスである「PayPay資産運用」の自動積立に設定する、「PayPayほけん」の毎月払いに設定する、といった使い方もできます。手動で積立や支払いの設定をしなくても、毎月自動で実施してくれます。

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