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『光る君へ』第31話、『源氏物語』の爆誕に視聴者最注目 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年8月25日 6時0分

左大臣・藤原道長は、亡くなった皇后・藤原定子(高畑充希)にいまだにとらわれている一条天皇の心を、自身の娘である中宮・藤原彰子に向けさせたいと考え、定子との思い出がちりばめられた清少納言(ファーストサマーウイカ)の『枕草子』を超える物語を、一条天皇に献上することを思いついた。そこには政治的な考えだけでなく、娘の幸せを願う父としての想いも含まれていた。道長にとってそのような複雑な胸中を打ち明けられるのは、ソウルメイトであるまひろだけだった。そんな道長からの依頼だからこそ、まひろも物語の執筆を了承したのではないか。

『光る君へ』の放送が始まって8か月。この間に丁寧に描かれてきたまひろと道長を中心とする人間模様と、登場人物それぞれの感情の動きが、非常に説得力のある『源氏物語』の誕生秘話に帰結していったと言えるのではないだろうか。

X(Twitter)では、「源氏物語に枕草子、いつまでも残る作品の誕生シーンが見られるなんてすごい大河だ」「ついに源氏物語が生まれる」「良い紙を前に嬉しそうなまひろがかわいい」「まひろが大先生の顔になっている」など、ようやく産声をあげた源氏物語に、多くの視聴者の興奮を伝えるコメントが投稿され、関連ワードがトレンド入りを果たした。

紙は610年に高句麗の僧から製造法が伝わったといわれ、改良を重ねてその品質を上げていった。平安時代でも非常に貴重な品であり、仏教の写経や公文書など、限られた用途でしか使われていなかった。世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』も当然、紙がなければ現在まで伝わっていなかっただろう。そんな紙は偉大な発明であり、安価でいくらでも手に入る現代はとても恵まれた時代。越前和紙は紙の中でも特に貴重で高価なものだが、そんな越前和紙を大量に用意した道長の本気に感じ入ったまひろが、物語執筆の依頼を引き受けたのもうなずける。

●道長&賢子父娘の初対面に複雑なまひろ
2番目に注目されたのは20時38分で、注目度77.04%。道長と賢子の父娘が初めて対面するシーンだ。

まひろは一条天皇に奉るための物語を書き上げた。左大臣・藤原道長はまひろの邸宅を訪れ、まひろの書いた物語に目を通すが、この物語を献上するべきか否か迷っていた。一条天皇がこの物語を読めば、さらに一層、定子への想いが強まるのではないかと危惧する内容であった。

道長が思案を続けていると、まひろの娘・賢子(福元愛悠)が近づいてきた。「賢子、いらっしゃい」まひろは賢子を呼び寄せると、「左大臣様よ。ご挨拶して」と、うながした。「賢子にございます」賢子はきちんと正座をして、道長に頭を下げる。「うん。そなたはいくつだ」道長は優しい表情で賢子に話しかけた。「6つ」「6つか」他愛のない会話だが、まひろの目は、どこを見たらよいのか分からず、ひたすらに泳いでいる。賢子の本当の父親が自分だということを、道長本人はまるで気づいていない。「おいで」道長が賢子を近くに呼ぶと、賢子は道長の膝の上に乗った。道長は賢子の顔をまじまじと見つめながら、「ほう、母親に似て賢そうな顔をしておる」と、頭をなでると、賢子はうれしそうに笑顔をうかべた。

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