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大河原克行のNewsInsight 第318回 「ピンチはチャンス」 キングジムの新社長、ファイル需要激減に新たな挑戦

マイナビニュース / 2024年9月2日 15時58分

画像提供:マイナビニュース

キングジムは、2024年9月19日付けで、代表取締役社長に、取締役常務執行役員の木村美代子氏が就任するのにあわせて、8月29日、社長就任会見を行った。

木村次期社長は、「ペーパーレス化によってファイル需要が激減し、ファイルタイトル作成の需要に影響されるテプラは販売数が若干伸び悩んでいる。いままでの延長ではない、大きなビジョンを持つ成長戦略が必要である。ピンチはチャンスである。時代の変化をチャンスと捉え、独創的なクリエティブ集団であり続け、新たな成長に挑む」と抱負を述べた。

創業97年を迎えるキングジムにとって、創業家以外からの社長就任は今回が初めてとなる。キングジムの社長を32年間務めた宮本彰氏は、取締役会長に就任する

木村次期社長は、1964年6月生まれ、1988年にプラスに入社。1993年にアスクルの創業メンバー4人のうちの1人として、アスクル事業推進室に配属。1999年にアスクルの分社化とともに移籍。2010年に個人向け通信サイトのアスマルを設立し、代表取締役社長に就任。2017年にはアスクル 取締役 CMO 執行役員 BtoC カンパニーライフクリエイション本部長兼バリュー・クリエーション・センター本部長に就任し、2021 年には、同社取締役ブランディング、デザインおよびサプライヤーリレーション担当に就いた。2022 年9月に、キングジムに入社し、取締役常務執行役員に就任。現在、取締役 常務執行役員として、開発本部長兼CMOを務めている。ARE ホールディングス(旧アサヒホールディングス)および日本郵政の社外取締役も務める。

「歴史がある会社の社長のバトンを渡され、身の引き締まる思いである。高い志を持ってしっかりと前に進める。第11次中期経営計画は責任を持って実行していく」と意気込みを語った。
○キングジムの中期経営計画、環境波乱に成長投資拡大

キングジムは、2027年6月期を最終年度とする第11次中期経営計画をスタート。木村次期社長はその内容について自ら説明した。

2027年6月期の売上高は520億円、経常利益は28億円、経常利益率5.4%、ROE8.0%を目指す。また、成長分野への戦略投資を拡大。積極的なM&Aによる事業領域拡大や海外エリア、販売チャネルの拡大に35億円、新製品開発と生産設備投資で20億円、新規サービス事業の開始および推進で10億円、各種社内システムの刷新で12億円を計画。成長分野やDX推進に向けた人材投資も加速する。

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