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大河原克行のNewsInsight 第321回 初公開の「EV」コンセプト車両含むシャープの次期技術披露へ、事業化までの距離は?

マイナビニュース / 2024年9月10日 15時9分

画像提供:マイナビニュース

シャープは、2024年9月17日、18日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで技術展示イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」を開催する。その概要について発表した。同社が市場参入を発表したEVのコンセプトモデルの展示などが行われる。

SHARP Tech-Dayは、2023年11月の開催に続いて2回目となる。今年は「Next Innovation」をテーマに、「AI」、「EV」、「Green Energy」、「Industry」、「Communication」の5つの分野において、50以上の独自ソリューションや技術を展示。そのうち約半分が初公開のものになる。また、シャープ独自のCE-LLMを中心としたAI関連の展示が全体の半分以上を占めるという。

さらに、「Next Innovation」の展望や技術の活用事例を紹介するビジネスセッションや、スタートアップ企業とのコラボレーションプログラム、就活生にシャープを理解してもらうためのイベントなども開催する予定だ。

シャープ 専務執行役員 CTO兼ネクストイノベーショングループ長の種谷元隆氏は、「シャープは独自技術をベースに近未来の価値を提供してきた。これからの近未来に向けた世界観を、ユーザーや協業パートナーなどのステークホルダーと共有し、共鳴してもらうためにショーケースがSHARP Tech-Dayであり、様々な意見やアイデアをもらう場にしていきたい。それぞれの技術は、3年ぐらいで実用化したいという思いで展示をしており、開発を加速し、ソリューションや製品をいち早く市場に投入していくきっかけになると考えている。会場では、技術そのものを説明するのではなく、新たなイノベーションを生み出すユースケースを体感してもらえる場にしていく」と狙いを語った。

○展示内容の詳細、やはり注目は「EV」参入の本気度

予定されている展示内容について見てみよう。

「Next Innovation “EV”」のエリアでは、新たに発表したEVコンセプトモデル「LDK+」を展示する。

シャープの種谷CTOは、「シャープはEV市場に参入する。数年後めどに発売する」と述べた。

LDK+は、鴻海精密工業股份有限公司(Foxconn)のEVプラットフォームをベースに、シャープが、企画および開発、マーケティングを行い、フォロフライが開発に協力している。バンタイプの形状で、全長は5m。後部座席が後ろ向きに回転し、ドアが閉まると両サイドの窓に搭載した液晶シャッターが閉まり、プライベートな空間が誕生する。車内後方には、65V型のディスプレイやプラズマクラスターイオン発生機を搭載。臨場感あふれるシアタールームや子どもの遊び場としてはもちろん、ひとりで集中したいリモートワークなどにも活用することが可能だ。大画面を通じて家の中にいる家族とのシームレスなコミュニケーションも可能とし、あたかも隣の部屋にいるかのような安心で便利な空間を提供。日常の暮らしの中で、家電を通じてAIが学習した情報をもとに、好みに応じて空調や明るさを自動で調整し、快適な車内空間を実現することもできる。また、EVに搭載した蓄電池と太陽電池が家全体とつながり、AIが家とEVとの最適なトータルエネルギーマネジメントを実現し、災害などによる停電時は、蓄電池に貯めた電気を家庭内で活用することができる。

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