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大河原克行のNewsInsight 第321回 初公開の「EV」コンセプト車両含むシャープの次期技術披露へ、事業化までの距離は?

マイナビニュース / 2024年9月10日 15時9分

シャープの種谷CTOは、「EVが駐車場に止まっている時間は価値を生み出していない。そこに着目した。家電メーカーとしての特徴を生かし、家とのつながりを実現しながら、新たな世界観を提案したい。EVをプラスαの部屋として捉えることで、止まっている時間も、価値を作り出すEVになる」と述べた。

また、シャープ I-001プロジェクトチーム・長田俊彦チーフは、「見た目はキャンピングカーだが、キャンピングカーは違う場所に移動して楽しむ車であり、シャープが提案するEVは、駐車場で家とつながることで価値を生み出す。シャープが100年以上にわたり培ってきた家電の技術のほか、AIやエネルギーの技術も生かすことができる。家のデータと車のデータがつながり、AIによって、その人にあった空間をEVのなかでも実現する。EVの中で映画を見たほうが快適であり、エネルギーにも優しいといった提案をAIが行なうことになる」と語った。

「Next Innovation “AI”」のエリアでは、シャープが目指すAI実装の方向性とともに、同社独自のエッジAI技術である「CE-LLM(Communication Edge-LLM)」をはじめ、様々な事業領域でのAI活用の事例を紹介する。

シャープ独自のエッジAI技術であるCE-LLM技術を搭載したバーチャル説明員が展示内容を紹介する「AI Avatar 4K」、AIとの自然な会話を通じて、各種生活サポートにつなげる次世代UXを実現した「生成AIを用いた対話型UX」、透過型のXRグラスを通して、AIが空間に溶け込み、ビジネスを拡張する「Dynabook XRソリューション」、人の眼と同じ仕組みで超高速オートフォーカスを実現する「AIの“目”となるカメラの進化」、超小型でありながら、高MTFおよび低歪みの高い光学性能を実現し、使用者の意思をAI世界に伝える「超小型カメラ」、ディスプレイ基板技術と画像処理技術を応用し、嗅覚を模したセンサーを実現し、複雑なにおいをAIで判別する「AI Olfactory Sensor」を展示する。

なかでも、「Dynabook XRソリューション」は、Dynabookが独自に開発した軽量XRグラスを装着すると、カフェや新幹線の座席などの狭い場所でも複数画面を表示して作業が行えるのが特徴だ。PCに接続することで、作業エリアを空間上に広げることできるほか、PCの画面はXRグラスに表示されるため、空港ラウンジなど、周りに人がいる場所でも作業内容を覗かれるといった心配がない。また、XRグラスを通じてAIとのやり取りが可能で、AIが作業を支援することになる。相手の話している言葉をテキストで表示したり、英語を日本語に翻訳して表示したりすることもできる。

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