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服部潤、バラエティナレーター界に抱く危機感と期待 『水曜日のダウンタウン』を低トーンで読む理由

マイナビニュース / 2024年9月18日 6時0分

(※1)…「怪しい高額報酬バイト、引き受けたが最後どんなに犯罪の匂いがする闇バイト風だったとしてももう引き返せない説」

(※2)…「楽屋の弁当持って帰り王決定戦」

(※3)…「曲のサビでちょうど涙は難しい説」

――TVerで過去の傑作選が配信されることがあるじゃないですか。それを見ると、初期の頃は、今より若干テンポが速いですよね。

そうなんです。『水曜日』もそうですが、全ての番組において原稿量はさほど変わってないと思うんですけど、きっと“緩急”や“間”をうまく使えるようになったのかなと思います。それでゆっくりに聞こえるんじゃないかと思うんです。

●下読みなしで本番「1回見ちゃうと、ダメなんです」
――最初の頃は表現力がなかったというお話がありましたが、やはり長年にわたって現場の経験を重ねることで身についてきたものなのでしょうか。

そうですね。何十年もやらないと、表現力は身にはつかないとは思うんですけど、とにかくいろんな方のナレーションを聞きまくって“聞くチカラ”を付けることですね。テレビを片っ端から見ることが大切かと思います。テクニック的には原稿を頂いたら文脈を確認し、どの文言がどこにかかっているのか考える。そして“緩急”や“間”を大切にし、視聴者のことを常に考えながら読む。そうすれば自ずと付いてくると思います。

最初の頃はもう本当にがむしゃらに文字を追うだけで、間も抑揚も高低差も強弱もない、ずっと一定のトーンで読み続けていて、さっき言った『車天国らぶらぶドライブ』なんて今見返すと本当に下手くそですよ(笑)。そこからいろんなディレクターに育ててもらって、今の服部潤が存在しているんです。

――毎回収録前には、いろいろ準備されるのですか?

僕の場合、今は原稿と映像を頂いても何もチェックしないんです。下読みもしないで状態でブースに入って録りだします。それは、視聴者の皆さんと一緒に、初めてVTRを見る感覚をナレーションに乗せたいんですよ。

こんなことは駆け出しの頃にはできないですけど、僕はたまたま『エクスプレス』で生ナレーションを4年やらせていただいたので、一発で尺にはめて読むという作業ができるようになっていたんです。あとは見た感覚をナレーションに乗せるという作業をしているんだと思います。

――下読みなしの一発録りでOKを出すというのは、まさに職人技ですね。

1回見ちゃうと、なんかダメなんですよね。2回目に同じことができたいというか。前に『NHKスペシャル』をやらせていただいたときに、リハーサルで最初から最後まで全部VTRを流して読んだんですけど、その後に本番をやったら「服部さん、リハのほうが良かったので、リハの時みたいにお願いします」って言われて、「やっぱりな」と確信しました。

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