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服部潤、バラエティナレーター界に抱く危機感と期待 『水曜日のダウンタウン』を低トーンで読む理由

マイナビニュース / 2024年9月18日 6時0分

○「ちょっとやりすぎです」と言われるように

――先ほど藤井健太郎さんのお話もありましたが、ほかに印象に残る制作者を挙げるとすると、どなたになりますか?

この連載に出てる人たちはみんなそうですね。マイアミ啓太(元フジテレビ、『人生のパイセンTV』『とんねるずのみなさんのおかげでした』など)も元気なやつで、型破りというか。ああいう勢いのあるディレクターは大事ですよね。マッコイ斉藤(『とんねるずのみなさんのおかげでした』など)もそうですけど、いい意味で“奇人”じゃないですか(笑)。ああいうディレクターがいないと、テレビは衰退していくんじゃないかと思います。今はコンプライアンス的に難しいことがあるかもしれないけど、マイアミにしてもマッコイにしても、楽しいものをお届けしようという気持ちが強いなと思いますね。

――そういうディレクターの方との仕事は、やはりナレーションもノッてきますか?

そうですね、本当楽しかったですよ。だから、最近の若いナレーターの人は型にはまったナレーションしかさせてもらってないだろうから、かわいそうだなと思うんです。昔は、いろいろ好き勝手やれたので、収録に臨む時にディレクターの想像を超えてやろうと思ってやるんですよ。ちょっとやりすぎのところがあってもOKになる時代だったのですが、今はそれをやっちゃうと「服部さん、ちょっとやりすぎです」って言われちゃう。昔は全然OKだったんだけどね。

――やりすぎると、視聴者からクレームが来てしまうのでしょうか?

どうなんでしょう。でも、こっちとしては、番組が楽しいとナレーションもテンション上げたいじゃないすか。そうすると「もうちょっと落としてください」と言われるし、変な癖とか抑揚をつけてみると、「いや、普通でいいです」ってなっちゃうんです。

――それでも、新しい番組を始める時に「ディレクターの想像を超えてやろう」という気持ちでやっていくんですね。

はい。ディレクターが面白がってくれたら、そこで成功だと思うので、ギリギリのラインでやってます。オファーしてきたディレクターは、イメージしてた「服部潤」でいいんですよ。でもそれじゃつまらないじゃないですか。結局、「そこまでやらなくていいです」って言われちゃうんですけど(笑)、そこのさじ加減が難しいですね。

――その傾向は、ゴールデン・深夜を問わずですか?

そうですね。

――最初に言った、バラエティ番組のナレーションを服部さんが席巻しているイメージがあるのは、服部さんが印象に残るナレーションを入れようと奮闘されているからなのかもしれませんね。

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