1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

【徹底検証】本当に使えるChrome拡張機能はどれ? 第2回 「Google翻訳」vs「DeepL翻訳」マイナー言語も正しく訳せる?

マイナビニュース / 2024年10月3日 9時0分

どちらも十分に意味は理解できるが、DeepL翻訳の方がスムーズに読み進められる文章になっている。Google翻訳では「アクセスできます」となっていた部分が、「ご覧いただけます」になっている、などの工夫も見られる。

特徴的なのは、Google翻訳で「私たちのプログラムのいずれかに参加すると、」と訳されていた部分が、DeepL翻訳ではバッサリと省略されていることだ。

この部分はなくても意味が通じるので、「とにかく内容を知りたい」という方にとっては親切な配慮といえるだろう。一方、「原文を忠実に訳して欲しい」という方にとっては信頼性を疑問視する問題となりかねない。今回の例のように、省略しても意味が通じる場合はよいが、状況によっては省略したことが裏目に出てしまう危険性がある。

前回の連載でも触れたように、「Google翻訳」は原文を忠実に翻訳する、「DeepL翻訳」は“わかりやすい日本語”になるよう翻訳する、という傾向があるようだ。

続いては、エッフェル塔の公式サイトを「Google翻訳」と「DeepL翻訳」で翻訳した例を見ていこう。このサイトには、日本語を含めた9つの言語表示が用意されているが、あえてフランス語のまま翻訳実験を試してみる。

以下の図は、「営業時間と料金」のページに記されていた補足事項の一文を翻訳した例だ。

こちらも、それぞれの翻訳結果を“文字”で掲載しておこう。

【Google翻訳】
(1) 割引料金は証拠の提示により適用されます。障害者料金は、障害者手帳をお持ちの来場者とその同伴者(最大1名)に適用されます。

【DeepL翻訳】
(1) 障害者手帳の提示により割引料金が適用されます。障がい者料金は、障がい者手帳をお持ちの方と同伴者1名様(1名様まで)に適用されます。

どちらも十分に意味は通じるが、やはり「DeepL翻訳」の方が読みやすい日本語になっている。「障害者」を「障がい者」と記している箇所があるなど、日本語ならではの配慮も感じられる。

参考までに、公式サイトの表示を「日本語」に切り替えた例も紹介しておこう。

公式サイトの日本語表示よりも、むしろ「DeepL翻訳」の翻訳結果のほうが内容をスムーズに理解できる文章になっている。上部にあるチケット情報の見出しが「チケットの階段+リフト」となっていることから推測するに、公式サイトの日本語表示も機械翻訳により作成されているのかもしれない。人の手で翻訳したのであれば「階段+リフトのチケット」などの記述になっているはずだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください