【徹底検証】本当に使えるChrome拡張機能はどれ? 第2回 「Google翻訳」vs「DeepL翻訳」マイナー言語も正しく訳せる?
マイナビニュース / 2024年10月3日 9時0分
近年、日本語表示が可能な海外サイトも増えているが、その日本語は機械(AI)により翻訳されたものかもしれない。そうであるなら、“公式の日本語表示”よりも“拡張機能の翻訳”の方が読みやすいケースも十分に考えられる。日本語表示が可能なサイトであっても、あえて原文を日本語に翻訳して読む、という使い方もアリだろう。そういう意味でも「翻訳の拡張機能」は追加しておいて損のない機能といえる。
少しマイナーな言語を翻訳した場合(カタルーニャ語)
続いては、スペインのサクラダ・ファミリアの公式サイトを使って翻訳結果の例を紹介していこう。
スペイン語は、スペイン国内をはじめ、メキシコやコロンビアといった中南米の国々でも公用語になっているメジャーな言語だ。ただし、このWebサイトの標準言語はスペイン語ではなく「カタルーニャ語」となっており、それ以外に選択可能な言語として、英語、スペイン語が用意されている。
カタルーニャ語はスペインの一部の地域とその近辺でのみ使用されている言語で、スペイン語に比べると、かなりマイナーな言語となる。ということで、今度はカタルーニャ語でWebサイトを表示した状態で翻訳を試してみよう。
以下の図は、ミサについて紹介するページの冒頭を「Google翻訳」と「DeepL翻訳」で翻訳した例だ。
こちらも、それぞれの翻訳結果を“文字”で掲載しておこう。
【Google翻訳】
国際ミサ バルセロナ大司教区は毎週日曜日にサグラダ・ファミリア大聖堂で国際ミサを行っています。曜日と時間:毎週日曜日と聖日の午前9時。入場無料(定員に限りあり)。
【DeepL翻訳】
国際ミサ バルセロナ市立図書館は、サグラダ・ファミリア聖堂で2つの日に国際ミサを開催します。日と時間:各日とも9時からの前夜祭は入場制限あり。
Google翻訳の結果は、日本語として十分に理解できる内容になっている。一方、DeepL翻訳の結果は、「市立図書館」や「2つの日」、「前夜祭」など、少し違和感を覚える単語が並んでいて意味を理解しづらい。
それもそのはず。どうやら、DeepL翻訳は「カタルーニャ語」に正式対応していないようだ(理由は後述)。にもかかわらず、「それっぽい文章が表示されるのは凄い」とも言えるが、「中途半端な翻訳は、かえって混乱を招く」とも考えられる。いずれにしても、マイナーな言語に関しては「Google翻訳」の方が優れているようだ。
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