【徹底検証】本当に使えるChrome拡張機能はどれ? 第2回 「Google翻訳」vs「DeepL翻訳」マイナー言語も正しく訳せる?
マイナビニュース / 2024年10月3日 9時0分
参考までに、公式サイトの表示を「英語」に切り替えた例も紹介しておこう。ある程度、英語を読める方なら「Google翻訳」の方が適切な翻訳であると実感できるはずだ。
少しマイナーな言語を翻訳した場合(タイ語)
最後に、タイ語のWebページを翻訳した例を紹介しておこう。以下の図は、タイ国鉄の乗車券を販売するWebサイトを表示した例だ。表示可能な言語として英語も用意されているが、タイ語のまま翻訳を試してみよう。
タイ語については、文字の読み方すら知らない方が大半を占めるだろう。筆者もそうだ。よって、画面上部に並ぶメニューが「何を示しているのか?」すら理解できない。この部分から翻訳してみよう。
結果は上図に示した通り。Google翻訳によると、「ヘルプセンター」へのリンクであることを理解できる。一方、DeepL翻訳の結果は原文をそのまま表示しただけ。これでは何も理解できない。
リンク先のページへ移動して、適当な一文を翻訳した例も紹介しておこう。
「チケットを予約する前に」の文字が最後に配置されているものの、Google翻訳の結果は十分に内容を理解できる日本語といえる。一方、DeepL翻訳は原文をそのまま表示しただけで、翻訳機能としての役割を果たしていない。
それぞれの拡張機能が対応する言語は?
これまでに紹介してきた例のように、対応している言語であれば、「DeepL翻訳」の方が日本語として読みやすい翻訳結果を返してくれるようだ。ただし、対応する言語の数は「Google翻訳」の方が圧倒的に多い。“日本語らしさ”よりも“原文を忠実に訳してくれる”という点にメリットを感じる方もいるだろう。
ここで問題となるのが、「どの言語に正式対応しているか?」が明示されていないことだ。「DeepL翻訳」の拡張機能を紹介するページには「30以上の言語」と記されているが、サンプル画面には「26種類の言語に対応」と表示されており、どちらが本当なのか判断できない。
よって、この記事では、それぞれのオプション設定で対応言語を判断している。拡張機能のオプション設定は、以下の図のように操作すると表示できる。
以下の図は、「Google翻訳」のオプション設定で「メインの言語」の一覧を表示したものだ。「ア」から始まる言語だけでも相当な数の選択肢が用意されている。この中には「カタルーニャ語」も「タイ語」も含まれていた。
対して、「DeepL翻訳」のオプション設定は以下の図のようになっている。選択可能な言語に「カタルーニャ語」や「タイ語」は含まれていない。よって、これらの言語には正式対応していない、と本記事では判断している。
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