kintoneでゼロから始めるノーコード開発 第9回 関数IFを使った条件分岐処理
マイナビニュース / 2024年10月4日 11時0分
今回は、条件に応じて処理を分岐できる関数IFの使い方を紹介していこう。Excelの関数IFを知っている方なら、すぐに使い方を覚えられるはずだ。あわせて、チェックボックスを条件にする際に使用する関数CONTAINS、複数の条件を指定する際に使用する関数AND、ORについても紹介しておこう。→連載「kintoneでゼロから始めるノーコード開発」のこれまでの回はこちらを参照。
条件分岐とは?
kintoneアプリにデータを入力する際に、「条件に応じてデータを自動入力してほしい」と思うこともあるだろう。このような場合に活用できるのが関数IFだ。
わかりやすい例を使って紹介していこう。例えば、購入する商品の「小計が5万円以上なら送料無料(0円)」、「そうでない場合は送料を1,500円にする」というルールで自社の商品を販売していたとしよう。
この場合、「0」や「1,500」といった数値を自分の手で入力する必要はない。あらかじめ関数IFを指定しておくことで、「送料」の値を自動入力することが可能だ。ということで、今回は具体的な手順を示しながら関数IFの使い方を紹介していこう。また、関連する関数として、CONTAINSやAND、OR、NOTの使い方も紹介する。
関数IFの基本的な使い方
まずは、関数IFの基本的な使い方から説明する。関数IFを使用するときも、条件とするフィールドに「フィールドコード」を指定しておくのが基本だ。フィールドコードについては第7回で詳しく解説しているので、よく分からない方は事前に一読しておくとよい。
ここでは、先ほど示した例(小計が5万円以上なら送料無料)を使って関数IFを使ってみる。この場合は「小計」の値が条件となるので、「小計」の項目にフィールドコードを指定しておく必要がある。今回は、フィールド名と同じ「小計」という名前のフィールドコードを指定した。
続いて、「送料」が自動入力されるフィールドを配置する。このフィールドは「計算」のパーツをドラッグ&ドロップして配置すればよい。
「計算」フィールドを配置できたら、「歯車」のアイコンから「設定」を選択し、設定画面を呼び出す。
以下の図のような設定画面が表示されるので、「フィールド名」に適当な文字(ラベル)を指定する。続いて、「計算式」の項目に関数IFを入力する。関数IFの書式は、Excelの関数IFを入力する場合と基本的に同じだ。カッコ内に「条件式」、「真の場合」、「偽の場合」をカンマで区切って記述していけばよい。
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