kintoneでゼロから始めるノーコード開発 第9回 関数IFを使った条件分岐処理
マイナビニュース / 2024年10月4日 11時0分
◆関数IFの書式
IF(条件式, 真の場合に返す値, 偽の場合に返す値)
今回の例の場合、「小計が5万円以上か?」が条件になるので、条件式は「小計>=50000」となる。この条件を満たすときは送料無料にするので、真の場合には「0」と入力する。一方、条件を満たさないとき(小計が5万円未満の場合)は送料を1,500円にするので、偽の場合には「1500」と入力する。
Excelの関数IFと記述が異なる部分は以下の2点のみ。
・最初の「=」(イコール)は不要
・セル参照をフィールドコードで指定する
この2点にさえ注意しておけば、すぐにでも関数IFを使えるだろう。念のため、使用可能な比較演算子も紹介しておこう。
・= ……………… 左右の値が等しい
・!= ……………… 左右の値が等しくない
・ ……………… 左右の値が等しくない
・< ……………… 「左の値」が「右の値」より小さい
・ ……………… 「左の値」が「右の値」より大きい
・>= ……………… 「左の値」が「右の値」以上
関数IFを入力できたら、その結果の表示方法(数値の表示方法、小数点以下の表示桁数、単位記号)を指定する。なお、今回の例では「小計」と「送料」を足し算した「税抜合計」も計算したいので、この時点で「フィールコード」も指定しておくとよい。ここでは「送料」という名前のフィールドコードを指定した。これで「送料」のフィールドの設定は完了。「保存」ボタンをクリックする。
次は、「小計」と「送料」の合計金額を計算するフィールドを作成していこう。フォーム画面に「計算」フィールドを追加し、「小計+送料」を自動計算するように設定を行う。
あとは「アプリを公開」ボタン(または「アプリを更新」ボタン)をクリックして、アプリの編集を終了するだけ。これで「条件に応じて値が自動的に変化するフィールド」を作成できる。
念のため、先ほど編集したアプリの動作を確認しておこう。データの入力画面を開き、テスト用のデータを適当に入力していく。以下の図の場合、「小計」は5万円未満なので「送料」は\1,500になっている。
さらに「注文内容」に商品を追加していくと「小計」が5万円以上になり、「送料」も\0(無料)に変化する。もちろん、それに合わせて「税抜合計」の金額も再計算される。
「小計が5万円以上か?」の条件に応じて、「送料」の値が自動的に変化していることを確認できるだろう。このように、kintoneは関数IFを使った条件分岐にも対応している。Excelに慣れている方なら、特に戸惑うことなく関数IFを使いこなせるはずだ。便利な機能なので積極的に活用していくことをおススメしたい。
条件に応じて計算式を変更する
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