kintoneでゼロから始めるノーコード開発 第9回 関数IFを使った条件分岐処理
マイナビニュース / 2024年10月4日 11時0分
次は、「チェックボックス」を条件に関数IFを使用する方法を解説していこう。今度は、“特別割引”のチェックボックスがONの場合は代金を10%OFFにする、という処理を関数IFで実現してみる。
この場合、関数IFの条件式に「特典="特別割引"」と記述すればよい、と思うかもしれない。しかし、実際にはうまくいかない。「配列型の値に対して適切な関数が利用されていません。……」という警告が表示されてしまう。
というのも、チェックボックスの場合は“値が1つになるとは限らない”と考えられるからだ。先ほど示したフォーム画面には、“特別割引”と“送料無料”の2つのチェックボックスが用意されている。これらは両方ともONにすることが可能である。この場合、「特典」の値は“特別割引”と“送料無料”の両方になり、「特典="特別割引"」とはならない。
このため、チェックボックスを条件にするときは、関数CONTAINSを使用する決まりになっている。関数CONTAINSは、「指定した文字列が含まれるか?」を判定してくれる関数で、以下のような書式で使用する。
◆関数CONTAINSの書式
CONTAINS(フィールドコード, "検索文字列")
今回の例の場合、「特典に"特別割引"が含まれているか?」を判定すればよいので、条件の記述は「CONTAINS(特典,"特別割引")」となる。さらに、真の場合、偽の場合の処理を追加すると、関数IFの記述は「IF(CONTAINS(特典,"特別割引"),-小計*0.1,0)」となる。
これで関数IFを正しく指定することができた。データの入力画面を開いて動作を確認してみよう。まずは、“特別割引”のチェックボックスがONの場合だ。この場合、「小計」の10%(マイナス値)が「割引金額」として表示される。
“特別割引”のチェックボックスをOFFにすると、「割引金額」の値は\0になる。もちろん、それに応じて「税抜合計」の金額も再計算される。
このように、関数IFの条件にチェックボックスを指定するときは、関数CONTAINSを使って条件式を記述しなければならない。間違えないように注意しておこう。
ANDやORを使った複数条件の指定
最後に紹介するのは、複数の条件を指定して関数IFを使用する例だ。この場合、「それぞれの条件をどのように結ぶか?」に応じて、ANDまたはORといった関数を使用する。
◆関数ANDの書式
AND(条件式1, 条件式2, ……)
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