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練習を重ねて「目指せ1勝」。全日制高校eスポーツ部が挑む大会出場のリアル

マイナビニュース / 2024年10月8日 16時7分

初戦で八幡工業高校を破った熊本市立千原台高等学校は、次の試合で敗退。この試合で対戦相手となったチームは、強豪校の福岡県立八女工業高等学校(以下、八女工業高校)「JGGAP脳筋」でした。このチームは、最終的に西日本全日制ブロックのトーナメントを勝ち抜き、全国決勝への進出を決めています。

全日制高校のeスポーツ部も、年々学校同士の横のつながりが増え、より活発に練習試合が行われるようになったことで、全体的なレベルが上がっています。さらに、全日制高校のなかでも強豪校と呼ばれる高校がいくつか存在します。いったいどのような要素から、強さの違いが生まれているのでしょうか。

三浦先生によれば、八女工業高校は活動環境などが特段異なるわけではなく、大きな違いがあるのはeスポーツ部で『LoL』をプレイしている人数だといいます。八幡工業高校のeスポーツ部で『LoL』をプレイしているのは5人で、1チーム組めるだけの人数しかいません。

しかし、今回の大会で八女工業高校からは、同一校からのエントリー上限である3チームが出場しており、少なくとも15人以上が所属していることがわかります。人数が多い理由は、活動タイトルを『LoL』に絞っているから。部内で複数のチームが組めれば、他校に声を掛けなくとも校内のチーム同士で練習試合を重ねられるため、練習上のメリットはかなり大きいでしょう。

また、前述の通りeスポーツ部では、入部をきっかけに『LoL』を始める生徒が多く、学年とランクが比例する傾向にあります。つまり、3年生を5人そろえてチームを組めば、強いチームになりやすいのかもしれませんが、実現するにはやはり人数が必要です。

それ以外の要素としては、eスポーツ部に入る前から本格的に『LoL』をプレイしてきたような、ずば抜けて上手い生徒がいることも挙げられます。ただ、その場合はその生徒が所属している間の一時的なものである可能性が高く、学校としての強さに影響する要素としては、やはり人数が大きいといえそうです。

勝敗の結果以上に、努力してきた過程での成長があった

残念ながら初戦で今大会での挑戦を終えた八幡工業高校ですが、チームを引っ張っていこうとしていた3年生の2人にとっては、ひときわ悔しい結果でした。特にトップレーナーの生徒は、PCトラブルによって力を出しきれなかった部分も大きく、三浦先生もどう声をかけるべきか戸惑ったと話します。

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