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テレビ解説者・木村隆志のヨミトキ 第79回 『キングオブコント2024』松本人志不在による審査への影響は…『M-1』にも影を落とす決定的な課題

マイナビニュース / 2024年10月15日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

●問題は「好み」ではなく「プライド」か
放送終了から数日が過ぎた今も『キングオブコント2024』(TBS)の話題をネット上で見かける。放送前は「松本人志の不在」がフィーチャーされがちだったが、放送中はそれほど話題にあがることはなかった。それだけで「一定の成功を収めた」と言っていいのかもしれない。

代わりにネット上をさわがせたのは、「ファースト、ファイナルともに1点差続きの接戦だったこと」と「ニッポンの社長の得点発表後に辻皓平が発した「審査員の好み」というコメント。特に後者はX(Twitter)のトレンド入りを果たしたほか、他の芸人たちも次々に言及し、複数のネットメディアがその是非を記事化している。

ただ、本当に今回の大会は「審査員の好み」が問題だったのか。さらに「1点差の接戦」にふさわしいハイレベルだったのか。また、松本人志の不在は影響がなかったのか。ひいては、年末の『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)にどんな影響を与えそうなのか。テレビ解説者の木村隆志が掘り下げていく。

○「3組が1000点満点で2点差」の意味

番組をリアルタイムで見ながら、同時にXとネット記事の動きにも目を向けていたが、3組目まで終えたところで「面白いけどこれは荒れるな」と感じた。また、その胸騒ぎのような感覚は放送が進むとともに加速。「審査員の好み」に加えて「審査員と合わない」「面白かったけどな」などのフレーズがトレンド上位にランクインしていった。

13本のコント自体は一定以上の面白さがあった。しかし一方で、そんな流れを生んだのは、審査員の「甘さ」「優しさ」にある気がしてならない。

「甘さ」「優しさ」の意味は、“点数のつけ方”と“審査員としての矜持・プライド”の2つ。まず“点数のつけ方”に対する課題は歴然としていた。

ファーストステージの順位と点数は、

1位:ファイヤーサンダー(476点)
2位:ロングコートダディ、ラブレターズ(475点)
4位:や団(474点)
5位:シティホテル3号室(471点)
6位:ダンビラムーチョ(469点)
7位:ニッポンの社長、cacao(468点)
9位:コットン(461点)
10位:隣人(458点)

1~4位が2点差、1~7位タイ(計8組)が8点差で、審査員5人×100点=500点満点であることを踏まえると、いかに僅差だったかがうかがえる。

続いてファイナルステージの順位と点数は、

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