パチンコの故郷を訪ねて - ニューギンの製造事業拠点をチェック! 業界最先端のECO事業にも注目
マイナビニュース / 2024年10月31日 21時0分
しかし、パチンコ工場は量産期と閑散期の波が激しいため、常時雇用が困難。人手不足の中、量産期を乗り切るためには「まだまだ自動化やAIの導入を進める必要がある」と、加藤部長はさらなる自動化の必要性を訴える。
現在パチンコの開発期間は2,5~3年程度。もちろん、製造現場の基準にあわせての開発となるが、役物などのギミックが複雑化していることもあり、加藤部長は「最近では開発段階から製造部門も入り込み、不具合の出にくい機構や生産性の高い構造など、製造目線での意見も取り入れながら協力して作業を進めています」と語る。
そして、ニューギングループの大きな特徴としてリサイクルを挙げ、「リユース品の使用は他メーカーに先駆けてやっていますし、使用点数も多い」という加藤部長。現在では再利用する部品点数もかなり増え、メンテナンスなどにもコストや設備を投資しているという。
○パチンコ台のリサイクル・ECOパチの製造現場「シンセイ 南濃事業所」
毎月のように導入されるパチンコ台だが、その役割を終えてホールから出たものがすべて産業廃棄物となるわけではない。ニューギングループでは、2008年に業界では初となるECOパチ、ECOスロの販売を開始。現在もパイオニアとして注目を集めている。
そんなニューギングループにおいてECO推進事業を行っているのが、グループ会社であるシンセイ。シンセイの南濃事業所では、ECO推進事業が行われており、ECOパチ、ECOスロの生産に必要なパーツのリユースなどを手掛けている。なお、隣接のシンセイ 南濃工場では、主基板の製造のほか、リユース部品のメンテナンスなども行われている。
全国のホールで役目を終えたニューギンのパチンコ台は、シンセイ 南濃事業所にて回収されるが、回収からリサイクルに至る過程を、シンセイ 製造部 兼 購買部 兼 ECO推進部 部長の鈴木登希生氏に紹介してもらった。
回収されたパチンコ台から、再利用可能なパーツを分別し、リユースすることによって、同シリーズだが、甘デジなどスペック違いの遊技台に生まれ変わったものがECOパチと呼ばれるもので、ホール経営の効率化に貢献する取り組みとしても歓迎されているという。
回収されたパチンコ台から、まずは製造番号を読み取り、新台出荷時から回収時までの記録をすべて管理。契約した製造番号の台が返却されているかをチェックし、正しくない番号の場合はホールにあらためて確認する。製造番号の確認にこだわるのは、製造管理という点はもちろん、かつて問題となった「不法投棄」への対策も理由の一つとなっている。
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