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大河原克行のNewsInsight 第337回 旅行だけではないAirbnbの日本戦略、地方の活性化もカギに

マイナビニュース / 2024年10月29日 14時57分

さらに、Airbnbの創業者などが、1年間、世界中を回りながら仕事をしている例を紹介。田邊社長も、千葉県いすみ市に1週間滞在し、仕事をした経験があるという。「欧米の拠点とのコミュニケーションがあるため、深夜や早朝に会議が入ることが多く、勤務時間が午前9時から午後5時というわけにはいかない。そこで、オンとオフを自分でコントロールし、すぐにビーチを散歩できる環境や、一人キャンプができる状況を作った。仕事の効率があがり、最高の時間を過ごすことができた。新しい働き方が体験できた」と振り返った。Airbnb Japanの社員も、働く場所を決めずに、全国を転々としながら勤務している例があり、オンラインミーティングでも、国内外の様々な場所から社員が参加しているのが日常になっているという。
今年の冬、日本の旅行トレンドは? アプリ機能も強化

一方、2024年冬の日本の旅行トレンドについても触れた。

同社によると、冬の旅行での検索傾向では、1グループあたりの平均旅行者数は3人で、人気カテゴリーは、「人気の旅行先」のほか、「ビーチ」、「国立公園」、「ゴルフ」、「子供と一緒に」が上位に入っているという。また、日本の旅行者の人気アメニティでは、「Wi-Fi」、「洗濯機」、「無料駐車スペース」、「フルキッチン」、「エアコン」の検索が多いという。

「ほかの人がどんなところに行っているのかといったことを参考に、旅行先や宿泊先を選ぶ人が多い。また、地方での利用が増加しているのに伴い、クルマで旅行に出かける人が増えている。長期滞在をする人も増加しており、地元の食材を購入し、調理したいというニーズが増えていることが反映されている」

日本人に人気の旅行先では、日本では、札幌、東京、松本が上位となり、海外都市では、ローマ(イタリア)、ロヴァニエミ(フィンランド)、パタヤ(タイ)が入り、国ではフィンランド、オーストリア、アラブ首長国連邦が上位となった。一方で、日本への旅行に高い関心を持っている国や地域では、米国、韓国、台湾、オーストラリア、シンガポールが多いという。

一方、同社では、2024冬季アップグレードとして、50項目を超えるゲスト向け機能の追加や強化を発表した。検索から予約まで、よりパーソナライズしたAirbnbアプリとして利用できるようになる。

同社では、年2回のペースで、グローバル規模でアプリのアップグレードを行っており、今回は、「補助ホストネットワーク(Co Host Network)」以外の多くの機能が、日本でも展開済み、あるいは展開予定となっている。

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