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kintoneでゼロから始めるノーコード開発 第11回 アクセス権の設定と管理者ユーザーの追加

マイナビニュース / 2024年11月1日 11時0分

このように、それぞれのアプリは“アプリの作成者”が「アプリ管理者」となり、アプリ全体を管理していく仕組みになっている。他の「一般ユーザー」は、データの閲覧/入力/修正/削除などの操作は行えるが、アプリそのものを編集する権限は与えられていない。

「勝手にアプリを変更される心配がない」という点において、これは意味のある仕様といえる。しかし、状況によっては不便に感じるケースもあるだろう。例えば、一般ユーザーである「芝友 博美」が「もっと使いやすいアプリに改善したい」と思っても、それを自分で実行することはできない。アプリ管理者である「掛川 遣一」に作業を依頼しなければならない。

このような場合に活用できるのが“アプリ管理者の追加”だ。例えば、「交通費申請書」のアプリ管理者に「芝友 博美」を追加すると、「掛川 遣一」と「芝友 博美」の2人でアプリを共同管理できるようになる。その設定手順は以下の通り。もちろん、この作業は、現時点のアプリ管理者である「掛川 遣一」が行う必要がある。

(1)「交通費申請書」のアプリを開き、「歯車」のアイコンをクリックする。続いて、「設定」タブを選択し、「アクセス権」の分類にある「アプリ」をクリックする。

(2)「アプリのアクセス権」の設定画面が表示されるので、権限を追加するユーザーを指定する。テキストボックスにユーザー名の一部を入力すると、その文字に該当するユーザーが一覧表示される。この中から「芝友 博美」を選択する。

(3)アクセス権の一覧表に「芝友 博美」が追加されるので、許可する操作を指定する。ここで「アプリ管理」をONにすると、そのユーザーを「アプリ管理者」に格上げできる。許可する操作をすべて指定できたら「保存」ボタンをクリックする。

(4)アプリの編集画面に戻るので、「アプリを更新」ボタンをクリックする。これで今回の設定変更がアプリに反映される。

以上が「アプリ管理者」を追加するときの操作手順となる。以降は、「掛川 遣一」だけでなく、「芝友 博美」にも「歯車」のアイコンが表示されるようになり、「交通費申請書」のアプリを2人で共同管理していくことが可能となる。

アプリの共同管理は“部署をまたいで使用するアプリ”の作成に役立つ。というのも、一方的に押し付けるような形でアプリを作成してしまうと、自分達は使いやすくても、相手にとっては融通の利かない、不便なアプリになってしまう可能性があるからだ。仕事の効率を上げるには、お互いの意見を反映しながらアプリを共同開発していく必要がある。そういう意味でも“アプリ管理者の追加”は必ず覚えておきたい操作といえるだろう。
各アプリのアクセス権の変更

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