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船で火災が起きたら? 海難事故に遭ったら? 船員と船舶の安全を確保する「STCW基本訓練」

マイナビニュース / 2024年11月20日 13時51分

自蔵式呼吸具とライフラインをつけた受講者2名は、煙で視界が悪い状況を模したフィルムをつけ、煙が充満した区画を進みます。まずは下のほうからドアを軽く触り、入口付近で火災が発生していないかを確認。次に、炎の勢いや熱風が出ても体で押し戻せるようドアを少し開けてすぐに締めます。

低い姿勢で進みながら、火元に見立てたランプへ消火活動。先頭の人は壁沿いを、もう一人は壁から少し離れた位置を探りながら要救助者を探します。

要救助者を発見したら、バディーにも知らせて位置を確認、ライフラインを3回引き、区画外のメンバーにも伝えます。意識がない場合を想定して、要救助者の頭と足をもって搬送します。

消火器で火を消し、要救助者を探し出して区画外へ搬送、という一連の流れは、煙で視界を遮られ、かつ重たい呼吸具を装着しながらでは想像以上に困難な様子。区画の外でライフラインを持つ受講生、救出のタイムを見る受講生と連携しながら進めます。

「生存訓練」「消火訓練」の受講が終わったら、基本訓練修了証を渡されて講習は完了。すべての船員に実地訓練と能力維持の証明書が義務化されている「STCW基本訓練」、講習を開催する日本海洋資格センター(JML)の代表取締役・中野 隆氏は「5年に1回の訓練ですが、過酷ではないですし、無茶のある訓練ではありません。心配しないでぜひ受講に来てください」と語ります。水深のあるプールや実際に火を前にした講習など実践的な状況を通して、船員や船舶の安全が確保されていることがわかる訓練でした。
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