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東奔西走キャッシュレス 第68回 じっくりとマイナ保険証Q&A

マイナビニュース / 2024年11月19日 20時58分

こうしたことから、マイナ保険証の方がなりすましや不正利用、誤入力に対する安全性が高いというメリットがあります。病院事務にとっては手入力が不要になって、入力間違いが減少できると期待されます。

マイナ保険証のリーダーでは、本人同意の画面が出るのもミソです。これは過去の医療情報や薬剤情報などを医療機関・薬局と共有するかどうかの確認で、同意すると過去の診療の種類や薬剤が共有されます。

これはレセプトがベースになっているため情報は1カ月遅れになりますが、1カ月前のデータでも役に立つ場合はあるでしょう。

さらに、今後リアルタイムに情報が得られる電子カルテや電子処方箋が普及したとき、安全に本人確認ができて同意もその場で取得できるマイナ保険証のメリットが生かされるようになります。

マイナ保険証による本人確認と本人同意は、今後の医療DXの「入口」にあたります。効率的で安全な医療体制の構築、マイナポータルで自分の健康情報を確認して健康管理に繋げるなど、増え続ける医療費を削減しつつ健康維持を促す取り組みが実現できるか、今後も施策をチェックしていく必要があるでしょう。

Q2.12月2日から健康保険証は使えなくなるの?

2024年12月2日以降、従来の健康保険証の新規発行は終了します。既存の健康保険証は最長1年間、つまり2025年12月1日まで利用することができます。

ただし、これは基本的に有効期限がなかった会社員などが加入する被用者保険の場合です。国民健康保険は通常、有効期限が8月1日からの1年間であるため、2025年7月末日に従来通り期限となり、新規発行がされなくなります。

また、転職で保険者が変わったり転居で住所が変わったりすると、保険証が新規発行されますが、これも12月2日以降は行われません。この有効期限までは従来の健康保険証を使い続けられます。
Q3.12月2日以降はマイナ保険証を使う必要があるの?

従来の健康保険証の代わりに、マイナ保険証だけでなく資格確認書も利用できます。これは保険者が発行するものでおおむね従来の健康保険証と変わりません。

資格確認書は、マイナ保険証の登録をしていない人に対して保険者が発行します。例えば全国健康保険協会(協会けんぽ)では、12月2日以降、新規で加入した被保険者本人からの申請で発行。この時、マイナ保険証を持たないのに申請しなかった場合は、協会けんぽ側で判断して発行しますが、「相当な期間を要する」としており、最初の届出時に申請した方がいいでしょう(マイナ保険証であれば申請不要です)。

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