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土木DXの勘所とは?MODEがセミナー開催、JR東日本や大林建設がBIMの活用を紹介

マイナビニュース / 2024年12月3日 7時30分

現在、国土交通省が発注する土木工事の9割近くがICT施工に置き換わったという。一方、ICT施工は大きな会社には浸透しているが、今後は小さな会社にも広げていく必要がある。

i-Construction 2.0では省人化という新しい指標を作り、2040年度までに、建設現場の人数を少なくとも3割減らすため、生産性を1.5倍以上に向上すること目指しているという。

そのために、建設現場のオートメーション化を新たな施策として打ち出した。国交省では、次の3つのオートメーション化を旗印として、i-Construction 2.0を進めていく計画だ。

ICT施工にとどまらず、建設機械が自動で動いているような現場にする
データ連携のオートメーション化で、BIM/CIM(※)をもっと使いこなしていく
施工管理のオートメーション化で、現場から離れていても、いろいろな現場で仕事をやっていけるようにする

※BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling, Management)
計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ることを目的としている。
最新のICTを活用して、建設生産システムの計画、調査、設計、施工、管理の各段階において情報を共有することにより、効率的で質の高い建設生産・管理システムを構築。それにより、ミスや手戻りの大幅な減少、単純作業の軽減、工程短縮等の施工現場の安全性向上、事業効率及び経済効果に加え、副次的なものとしてよりよいインフラの整備・維持管理による国民生活の向上、建設業界に従事する人のモチベーションアップ、充実感等の心の豊かさの向上が期待されている。
国土交通省のBIM/CIMポータルサイトより

「BIM/CIMの3次元モデルは目的ではなく、手段として活用していくことが当然の姿であり、そこにつなげていきたいです。ツールも活用して、いかに現場を効率的にできるか、現場から離れても仕事ができるかという取り組みを進めていきたいと思っています」(森下氏)

同氏は、民間においては多少コストがかかっても、新技術の導入を進めてほしいと訴えて、講演を終えた。

「民間サイドでもできることがたくさんあると思います。その場面だけを考えるとコストが高く感じられるかもしれませんが、そこをグッとこらえて、将来のために新技術を積極的に採用してほしいです」(森下氏)
土木DXの勘所とは

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