1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

土木DXの勘所とは?MODEがセミナー開催、JR東日本や大林建設がBIMの活用を紹介

マイナビニュース / 2024年12月3日 7時30分

また、線路の切り替え工事の際も、ホームどのぐらい当たるのかについて、点群と照らし合わせながら確認を行っているという。

一方、点群やBIMを使う際は、高性能なPCが必要となるため、台数が足りない現象が発生。そこで、同社はWebブラウザでも扱えるデジタルツインソフトウェア「TRANCIT(トランシティ)」を開発し、外販も開始した。

「TRANCIT」は、施工状況を点群でとって3Dで記録を残し、検測簿も3D管理にできる。加えて、構造物も点群で可視化し、災害のときはドローン飛ばして点群をとってくれば現地の状況がわかるといったメリットがあるという。

マインクラフトで人財育成を実施 - 前田建設工業

前田建設工業 技術企画管理室 新技術実装グループ グループ長 川西敦士氏は、ブロックを使って建築や冒険を楽しむゲーム「マイクラフト」を使った人財育成を紹介した。

同社は、建設業に興味を持ってもらうため、マインクラフトで子供たちに構造物を作ってもらうイベントを開催した。また、大学の80分授業として、建設計画を体験するコンテンツを作成した。このカリキュラムは、30分間でマインクラフトを利用して現場の状況を確認し、30分間で工事数量の情報を整理して施工計画(作業員、重機、資材)を作成。最後の20分間で工程計画をつくるという内容。建築の流れを大学のときからしっかり身につけて、建設業界に入ってもらいたいという狙いがあるという。

また、建設業以外の人にも建設業を知ってもらうために、YouTube上に「土木イノベーターズ」というチャンネルを作り、マインクラフトで学ぶ建設として動画を紹介している。

そのほか同社は、3D編集スキルの教育サービスとして「サクシュアCAMP」を作成。これはオンライン型自学学習で、土木知識と3D CADの基本操作から3Dモデル作成方法までをサポートする、3D編集スキルを1週間でマスターできるプログラムとなる。

川西氏は、「インフラ構造を作る目的をわかりやすく伝えられるのがマインクラフトの効果」という。
デジタルツインを活用した施工管理 - 大林組

デジタルツインアプリ「CONNECTIA」を活用した施工管理を紹介したのは、大林組 土木本部 先端技術推進室技術開発部長 元村亜紀氏だ。

同社は、建設DXの実現ステップを次の5段階で考えているという。

レベル1:アナログデータの可視化、オンライン化、ビッグデータ化
レベル2:デジタル化されたデータを用いて、アプリによって生産性を向上していく
レベル3:1つのアプリケーションだけではなく、複数のアプリケーションを連携させたり、ICT研究等でデータを連携させたりすることで、単独のアプリケーションでは実現できなかった機能の価値を付ける
レベル4:建設現場全体をデジタル化することにより、データドリブンな現場管理を実現する
レベル5:建設業のデジタルモデルの変化

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください