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PCテクノロジートレンド 2025 - CPU編「Intel」と「AMD」

マイナビニュース / 2025年1月3日 10時0分

画像提供:マイナビニュース

2025年の幕開けに、パーソナルコンピュータのハードウェア技術の動向を占う毎年恒例の特集記事「PCテクノロジートレンド」をお届けする。本稿はCPU編だ。2024年を振り返ってみると、激流に揉まれたIntelと、急成長を遂げたAMDという構図だったわけだが、2025年はどうなるだろうか? 見えてきた両社の製品計画から、展望してみたい。

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2025年のIntel CPU - まずはArrow Lakeの拡充、反撃は18A次第?

2024年のIntel CPUは色々大変だった。Process編でも触れたが、本来はArrow Lakeの後に投入予定だったLunar Lakeを、Arrow Lakeに先立って投入する事になった。これはMicrosoftがCopilot+ PCというブランドというかキャンペーンを打つことを決め、これにQualcommが飛びついた事で、Intel/AMD共にその対抗製品を投入せざるを得なくなった。

ただIntelはこのタイミングに間に合う様に、Arrow Lakeベースの製品を投入する事が出来なかった。そもそも2023年6月に行われたプレス向けセミナーの際のロードマップがこれである(記事はこちら)。Lunar Lakeは"Future Lake Client"扱いで2025年後半になっているし、Arrow Lakeもまだこの時点ではIntel 20Aで製造という話だった。ただ水面下の話をすると、2023年9月頃にはArrow LakeはU SKUのみがIntel 3で、それ以外は全部TSMCのN3Bになる事が決まっており、更に同じころにLunar Lakeの前倒しも決定した。要するにここから製品ロードマップの大幅組み換えが発生したことになる。多分この少し前あたりで、MicrosoftからCopilot+ PCの構想が伝えられ、それに合わせるべくロードマップを入れ替えた格好だろう。逆に言うと1年かそこらで良く全部組み換えできたな、と思わざるを得ない。当初からTSMC N3が想定されていた(以前のロードマップでも、Intel 20Aと一緒に"External"の文言が躍っていた)Arrow LakeはともかくLunar LakeはIntel 20Aのみだった筈で、物理設計のやり直しはさぞかし大変だったと思われる。というか、この時点でそもそもLunar Lakeが元のLunar Lakeと同じものだったのかどうか、もちょっと怪しい。IO TileとかSoC Tile、GPU Tileなどは元々のLunar Lakeと同じだったのだろうが、CPU TileはArrow Lake用のものを持ってきたのでは? と思わざるを得ない部分が幾つかある。

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