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PCテクノロジートレンド 2025 - CPU編「Intel」と「AMD」

マイナビニュース / 2025年1月3日 10時0分

また2024年1月には、前世代のSocket AM4向けにRyzen 7 5700/5700X3DとかRyzen 5 5500GT/5600GTを追加するといった具合にAM4向けの延命策も提供するなど、幅広いラインナップを提供している。次に説明する様に、まだDDR4とDDR5のCrossoverが実現しておらず、最近はちょっと価格差が縮まってきた(一部逆転もある)が、まだDDR4の方がやや割安である。しかもマザーボードもかなり価格がこなれてきており、システム全体の価格で考えるとIntel Processorなどのバリュー向け製品に対して性能と価格の両面で十分競争力がある。AM4を事実上のバリュー向けとし、メインストリームをAM5にシフトするという形でラインナップを増やした格好だ。

さてそんなAMDの2025年で。現時点ではまだCESでの発表内容ははっきりしないが、恐らくはMobile向けのRyzen AI 300シリーズのRefreshになるものと思われる。まだZen 6を実装するには早いし、RDNA4の搭載も時期尚早、TSMC N3Eへの移行もまだ間に合わないとなれば、多少スペックのUpdateといったところではないかと考えられる。むしろCESの目玉はRadeonになりそうだが、これはGPUの所で説明する。

現状AMDがZen 5世代でまだ提供していないものは? というと、まずはX無しの普及帯モデルである。現状はRyzen 9 9900X/9950XとRyzen 7 9700X、Ryzen 5 9600Xの4SKUのみであり、これはCESのタイミングで発表、2025年第1四半期中に発売開始という感じかと思われる。

2つ目は3D V-Cacheモデルの拡充である。現状発売されているのはRyzen 7 9800X3Dのみだが、トップエンドのRyzen 9 9950X向けなどにも提供されてゆくものと思われる。こちらは2025年第1四半期末~2025年第2四半期に掛けて展開されてゆく事になるだろう。

3つ目がZen 5世代のThreadripperである。現状はコンシューマ向けのRyzen Threadripper 7000シリーズと、ワークステーション向けのRyzen Threadripper Pro 7000WXシリーズの2つがラインナップされており、恐らくはRyzen 9000シリーズでもこれを継承する事になりそうだ(もっともコンシューマ向けのRyzen Threadripper 7000シリーズは予想したほどに売れていない、という話もチラっと耳にしたので、あるいはRyzen Threadripper 9000シリーズは出ない可能性もあるが)。こちらは早ければ5月のCOMPUTEX TAIPEI 2025(例年だと6月だが、今年は5月20日~23日に開催される)に合わせて発表かもしれないが、Ryzen Threadripper 7000X/Ryzen Threadripper Pro 7000WXシリーズが2023年11月の発表だった事を考えると、第3~第4四半期までズレる可能性もある。

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