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大河原克行のNewsInsight 第348回 パナソニックが「AI」企業への変革宣言、売上の3割をAI関連に - 楠見CEOがCES 2025開幕基調講演

マイナビニュース / 2025年1月8日 17時12分

今回のCES 2025のキーノートでは、PGIの活動をベースに、地球環境問題の解決に向けて、2つの新たな取り組みを発表するところから本題に入っていった。

ひとつめの発表は、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄うRE100ソリューション「Panasonic HX」である。これは、純水素型燃料電池と太陽電池、蓄電池を連携制御するエネルギーソリューションであり、滋賀県草津の燃料電池工場、英国カーディフの電子レンジ工場での実証を開始しているのに続いて、2025年春には、独オットブルンのパナソニック インダストリー ヨーロッパのオフィスビルで、電力需給運用の実証を新たに開始することを発表した。また、英Greater Manchester Combined Authorityとの協力により、公共施設や政府機関の一部において、水素燃料電池技術をネットゼロ化に応用するための調査を開始したことも明らかにした。これは、世界初の取り組みだという。

なお、Panasonic HXは、環境負荷の少ない水素(H)の本格活用という新たな選択肢を提案し、パートナー企業や行政、ビジネス顧客とのコラボレーション(X)によって、脱炭素社会へのトランスフォーメーション(X)に貢献していくという決意を込めた名称だという。

楠見グループCEOは、「Panasonic HXソリューションが広く採用されることにより、大規模で、ポジティブな影響をもたらすことになる」との見方を示した。

2つめは、米国市場を対象にした住宅向け全館空調システム「OASYS」である。ルームエアコンと熱交換気ユニット、搬送ファン(DCモーター換気扇)を組み合わせたシステムで、米国市場では初の製品になるという。

従来の空調方式に比べて50%以上の省エネに貢献するとともに、空調された冷温風が、多数の搬送ファンからダクトを通じ、大風量で、均一に送風され、各吹き出し口からの吹き出し温度と室内温度との差を小さくすることで、家全体や、部屋の上下空間の温湿度を一定に保つことができるという。省エネでありながらも、これまでにない快適性や、健康な住空間を実現し、屋根裏や床下も、くまなく空気循環することで、結露やカビ発生のリスクを減少させ、米国で一般的な木造住宅の劣化を抑制できるという。

パナソニックグループでは、米テキサス州ヒューストンに「OASYSコンセプトホーム」をオープン。ビルダーなどのBtoB顧客を対象に、「OASYS」のシステムコンセプトを展示し、体感の場を提供するという。

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